あなたは日頃、自分の仕事のスタイルに何かしらの“工夫”を取り入れていますか? その仕事がたくさんの人の手によって動いている場合、誰かのちょっとした工夫で、チームワークに良い影響が生まれる場合があります。 今回は、ナースが日頃息の合ったチームワークを生み出すためにおこなっている仕事術を紹介します!

いまどきのナース事情, 仕事術

仕事の生産性が大幅に上がる!看護師のチーム医療に学ぶ仕事術

このコンテンツは、架空のキャラクターである山下リコと伊集院ヨシミが、現役の医師と看護師監修のもと、私たちの健康に関する話をできるだけわかりやすい言葉を使って解説するブログです。


こんにちは!
ユリカモメ病院の新人ナース、山下リコです。

このページをご覧の中には、日頃忙しく働いているビジネスマンの方も多いと思いますが、あなたは日頃、自分の仕事のスタイルに何かしらの“工夫”を取り入れていますか?

その仕事がたくさんの人の手によって動いている場合、誰かのちょっとした工夫で、チームに良い影響が生まれる場合があります。

たとえば、私たちナースは息の合ったチームワークが重要になるため、業務の中にいろいろな工夫を取り入れています。

自分が「シフト外」になったときの「情報共有」の方法だったり、現場で発生したトラブルに迅速に対応するための「道具選び」だったり。

それらの工夫は、一見、「それって、ナース独自のノウハウじゃないの?」って言われそうですが、実は他の職業の方にも参考にしていただきたいノウハウなんです!

そこで今回は、私たちナースが看護の現場で取り入れているスピーディーな仕事術を、ビジネスマンの方向けにご紹介したいと思います。

あなたの仕事の業務効率がアップすれば、チームワークもグンと良くなるかもしれません。
ぜひチェックしてみてくださいね!

ナースの現場でもビジネスの編場でもナレッジマネジメントが大事ですよ!

仕事術1
どんなことにも「優先順位」を必ずつける!

最初にご紹介したいノウハウは「どんなことにも優先順位をつける!」というものです。

医療の現場では、ちょっとした処置の遅れが患者さんの命に関わることがあります。
ですので、必ず、以下の計算式を使って優先レベルを決め、順位をつけて行動しています。

緊急度×重要度=優先レベル

たとえば、私たちの業務では、以下のように優先レベルをつけています。


  • レベル4・・・緊急で重要なこと
  • レベル3・・・緊急だが重要ではないこと
  • レベル2・・・緊急でないが重要なこと
  • レベル1・・・緊急でも重要でもないこと

あなたの仕事にも独自の優先レベルのルールを決めておけば、たくさんの業務を抱えた際に混乱しなくて済みます。


「よし、これは優先レベル2程度だな。あとで対応しよう」
「わあっ、これは優先レベル4だ!急いで進めなきゃ!」


そんな風に考えることができれば、冷静に対応できますよね。

また、あなたが部下に指示をする立場なら、部下の方に優先レベルを共有しておけば、部下の人たちも安心して仕事を進めることができます。

自分のためだけでなく、他人のためにも、ぜひ、優先レベルをつける癖をつけてくださいね。

仕事術2
情報共有にKM(ナレッジマネジメント)を使う!

ナースの世界でも“ミーティング”はよく行われます。

ミーティング

たとえば、ナースステーションでおこなわれる「申し送り」はそのひとつです。
申し送りとは、ナースが自分の勤務が終了する時に、次に引き継ぐナースへ患者の状況を報告することを指します。

この申し送りですが、ナース全員が集まる場合は、どうしても長くなってしまうため、たとえば、各人が自分の担当患者さんの情報を口々に共有すると、合理的ではないケースが多くありました。

そこで重要とされ始めたのが「KM(ナレッジマネジメント)」の考え方です。

KM(ナレッジマネジメント)の考え方を用いれば、共有すべき情報と、共有しなくても良い情報を分けることができます。

KM(ナレッジマネジメント)とは?

KM(ナレッジマネジメント)とは、“knowledge management”の略で、個人が持つ知識や情報をチーム全体で共有しよう!という手法のことです。

個人が持つ知識や情報を、言葉に変えることのできる「形式知」と、なかなか言葉にできない“仕事のカン”といった経験則の「暗黙知」のふたつに分けて考えます。

「形式知」の場合は、教科書や資料などで学べますが、「暗黙知」は教科書では学べません。
そのため、体験や実務を通して学ぶ必要があります。

極端な言い方をすれば、「形式知」は頭で覚えて、「暗黙知」は身体で覚えるイメージだと考えてください。

たとえば、ストレスを抱えて来院される管理職の方のお話をお聞きすると、「部下に仕事を教えても、なかなか覚えてもらえない・・・」と嘆いてらっしゃるケースをたまに見かけます。

ただ、この場合、KM(ナレッジマネジメント)の考え方を用いれば、原因が解明できるケースがあるんです。
なぜなら、そもそも、その教えようとしている業務内容が「暗黙知」に当たる場合、教え方を変えないといけないからです。

部下の教育に頭を悩ませる上司と、それに困る部下

さきほどもお話したとおり、「暗黙知」の場合は、教科書や資料だけではノウハウを学べません。
そのため、たとえば、上司の方が部下の方と一緒になってOJTで業務に取り組んだりと、実務の機会を積極的に共有する必要があるんです。


このKM(ナレッジマネジメント)の考え方を看護の現場に当てはめると、たとえば、カルテや問診票、看護記録やフローシート、指示簿、点滴伝票(点滴の指示書)といった情報は「形式知」にあたります。

これらの「形式知」は自分で学ぶことができるので、申し送りの前後でカルテなどを見ながら、各自が自分で情報収集しておけば、申し送りで共有すべき情報は少しで済みますし、各自の理解スピードも進むため、とても効率が良くなります。

一方、患者さんの実際のケアに関しては、患者さん一人一人のケースで異なってくるため、経験則が重要になります。つまり、「暗黙知」になるわけです。
この「暗黙知」は申し送りでは共有できないので、実務を介して共有する必要が出てきます。

よって、看護の現場では、ナースからナースに患者さんのケアを引き継ぐ場合は、患者さんの枕元でバイタルや病状を見ながら引き継ぎを行うことになります。

ベッドサイドミーティング

これは専門用語で「ベッドサイドミーティング」と呼ばれるんですが、このベッドサイドミーティングを繰り返すことで、ナースの経験が各人で培われていきます。

そうすると、その場その場で判断できる能力が養われていくんですね。
その集合体が、いわゆる「長年のカン」というものになるそうです。
(・・・って看護師長のよしみさんが仰ってました)

KM(ナレッジマネジメント)をあなたのビジネスに導入するには?

このKM(ナレッジマネジメント)のノウハウですが、看護の現場だけでなく、もちろん、あなたのビジネスにも取り入れていただけます。

その際に注意すべきポイントは、「形式知」をいかに効率的に共有するか?ということです。

何度もお話した通り、「暗黙知」は効率的な共有ができず、実務を介したOJTでしかまかなうことができません。
ですが、「形式知」に関しては、共有する資料の見せ方や、共有ツールを工夫することで効率化が可能なんです。

そこでオススメしたいのが、情報共有ツールを使うことです。

情報を共有

たとえば、IT関係のツールを使うのであれば、LINEでグループをつくったり、Facebookでグループメッセージをつくれば、そこに画像や文章を上げていけるので、ノウハウが簡単に共有できます。

ただ、「LINEは普段友達と使っているし、業務で使うのはなんとなく気が引ける・・・」なんて方も多いと思います。

そこで、私が最近知った共有ツールを一つご紹介します。
それは「チャットワーク」というツールです。
私の従姉妹で漢方薬剤師として働いているマキちゃんの薬局では、日々の業務日報などを共有するツールとして、そのチャットワークというものを使っていました。

チャットでやりとりをするツールなんですが、エクセルやパワーポイントのファイルもアップできて、iPhoneからも確認できるので、とても便利そうでした。
良かったらチェックしてみてくださいね。

チャットワークの利用画面
●マキちゃんが使っているチャットワークの画面

仕事術3
「オーガナイザー」で小物を整理する!

あなたは「オーガナイザー」という言葉を知っていますか?

オーガナイザーというのは、小物を整理するためのポケットのようなものです。
たとえば、ナースは下の画像のような感じで、いつもオーガナイザーを持ち歩いています。

オーガナイザー

オーガナイザーに医療用具を入れておき、突然のトラブルにも備えるようにしているんですね。
たとえば、ナースのオーガナイザーにはこんなアイテムが入っているんですよ。

●筆記用具

  • 3色ボールペン・油性マジック(赤・黒)
  • はさみ
  • スタンプ印
  • (資材庫などの鍵です)
  • メモ帳
  • 黄色のカラーテープ(ネームテープ代り)
  • スケール

このオーガナイザー、ビジネスマン向けの商品では「バッグインバッグ」という商品名で売られていたりもしますが、仕事道具の多いビジネスマンの方にぜひオススメしたいアイテムです。

オーガナイザーを使えば、仕事道具がすぐに取り出せるようになるので、商談先での評価もアップします。

あっ、そうそう、アイテムを整理する最大のメリットって何かご存じですか?

これはよしみさんに教えていただいて「はっ」と気付いたんですが、一番のメリットは「忘れ物に気付くようになる!」ということなんです!

オーガナイザーを使って、アイテムを収納する際、各アイテムごとに収納位置を決めておけば、一目で「あっ!あれが入ってない!」って気付けるようになりますよね。

●ビジネスマンの方のオーガナイザー活用例

オーガナイザーを使って、アイテムを収納

出張先で忘れ物に気付いてあたふたしないためにも、ぜひ、オーガナイザーの使用を考えてみてくださいね。

ちなみに、ビジネスマンの方だったら、以下のようなアイテムを入れていただくと良いかもしれません。

●ビジネスマンの方がオーガナイザーに入れておくと良さそうなもの

  1. 鍵一式(会社、自宅、車、自転車)
  2. ハンディーレコーダー
  3. イヤフォン(インイヤーイヤホンだと、音漏れが無いのでオススメです!)
  4. ペン
  5. メモ帳
  6. 名刺入れ
  7. 身だしなみグッズ(靴用クリーム・エチケットブラシなど)
  8. エチケットグッズ(ウェットティッシュ・ティッシュ・整髪料)
  9. 各種ケーブル(USBケーブルや、予備電源ケーブルなど)
  10. 携帯・スマホ・ポケットwi-fi

番外編
「ユニフォーム」にこだわっても良いかも!

それでは、最後にちょっとしたノウハウをお教えします。
最後のノウハウは「ユニフォーム」に関するノウハウ。

私たち看護の世界はもちろんですが、業界によってはOLさんの服や作業服など、いろいろな「ユニフォーム」があると思います。
そのユニフォームについて調べてみたことはありますか?

実は今、機能に優れたいろいろなタイプのユニフォームが出てきているんです。

ユニフォームはその業務が効率的におこなえるようにと、改良に改良を重ねてつくられた、まさにヒーローのスーツのようなもの。

たとえば、看護業界でも、「ワンピース」だけでなく、「ケーシー」「スクラブ」といったユニフォームがあって、病院やナースさんごとに自由に選べるようになっていたりします。

また、今はデザインも豊富にあるんです。

今はユニフォームのデザインも豊富

●ちなみに、今のナース服にはこんなにバリエーションがあるんです!
http://www.lemoir.com/top/nurseTop.jsp

あなたが普段着ているユニフォームも、ひょっとしたらバージョンアップしたタイプがリリースされているかもしれません。

通販サイトなどをチェックしてみると、思わぬユニフォームが見つかるかもしれませんよ♪

ユニフォームは選ぶ時代


いかがでしたか?

最初に少し書きましたが、お仕事の多くはチームワークで進むもの。

だから、誰かの業務効率が改善すると、チームに良い影響が生まれるケースが多いんです。

今回ご紹介したノウハウの中でも、特にオススメしたいのは、KM(ナレッジマネジメント)。

「情報共有」という作業は、ほかの人を巻き込んでおこなうものなので、ここがうまくいくと、仕事がスピーディーに進むようになります。

ぜひ、あなたのチームならではの情報共有のスタイルを確立してみてくださいね。

私もチーム医療をがんばっていきたいと思います!

師長!
あらためて師長のすごさが分かりました。
師長の中には、たくさんの「暗黙知」が流れているんですね!

ほっほっほ。
そうよ、私の中に蓄積された看護のノウハウは、Wikipediaにも載ってないノウハウよ。
まあ、私の場合はたくさんの病院を転々としてきたことが結果的に暗黙知の底上げにつながっているけれど。

た、たくさんの病院を転々・・・ですか?

そう。ナースにとって「転職」は通過儀礼のようなもの。
自分のスキルアップを目的として転職する人は多いの。
リコちゃんも将来的には転職を考えても良いかもね。

え、えと・・・、私、ユリカモメ病院が好きなので、転職なんて考えたことがなかったんですが、そういう考え方もあるんですね・・・。

まあ、リコちゃんには、しばらくの間、私がこれまで培ってきた「暗黙知」をたっぷり注ぎ込んであげるから、転職を検討するのはまだ先で良いかもね。

ほわわわわ・・・!!!


当サイトは現役の医師と看護師の監修のもと、健康に関するわかりづらい情報を、架空のキャラクターである「山下リコ」と「伊集院ヨシミ」が話者となり、わかりやすく解説するために生まれたサイトです。

本サイトに書かれている情報は、現役の医師と看護師の監修のもとで提供されていますが、サイト内で紹介している各種ノウハウの効果にはどうしても個人差があります。
そのため、皆様の判断と責任のもとで参考にしてください。

もし、体調が悪いときや身体に異変を感じているときには、当サイトの情報だけで自己判断せず、必ず医療機関を受診するようにしてください。


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