あなたは虫に刺されやすいタイプですか? 夏に向けての季節は、肌の露出とともに、身体のいろいろなところが虫に刺されやすい季節。 「虫刺されなんて放っておけば大丈夫」という方もおられますが、その考え方は危険。 対処を誤ると、かゆみや痛みがずっと続くこともあるってご存じでしたか?

応急処置, 虫刺され, 雑学・トリビア

虫刺されによる傷あとを防ぎたい方必見!虫刺されの症状別対策マニュアル

このコンテンツは、架空のキャラクターである山下リコと伊集院ヨシミが、現役の医師と看護師監修のもと、私たちの健康に関する話をできるだけわかりやすい言葉を使って解説するブログです。


みなさん、こんにちは!
ユリカモメ病院の新人ナースの山下リコです。

あなたは虫に刺されやすいタイプですか?

初夏から秋にかけての期間は、虫さんが元気に動き回る季節。
肌の露出とともに、身体のいろいろなところが虫に刺され、腕や顔がぷっくりと腫れやすい季節です。

虫刺されによっては、腫れた箇所がかゆくなって、爪でボリボリかきたくなることも・・・。
蚊に刺されたりするとかゆいですよね・・・。かきたくなりますよね・・・。

虫刺され痕

でも、かくのはちょっと待ってください!!

患部をうっかり強くかいちゃうと、肌が傷つき出血するだけでなく、傷口が化膿して“とびひ”になる場合や、腫れが豆粒のように固まり、かゆみがずっと続く「結節性痒疹」という症状を起こす場合があるんです・・・!

かゆみがずっと続く・・・!
怖いですよね・・・。

そこで今回は、虫刺されの被害を最小限に抑えるべく、虫刺されの症状別に対策と予防策を紹介します!

「虫刺されはツバをつけておけば治る」なんて考えている人は、今回の記事を読んで、虫刺されの怖さについて再確認してくださいね。

虫に刺された時の対処法4カ条

虫に刺されると腫れたりかゆくなる理由は、身体の免疫機能が働くから!

虫刺されの症状といえば「腫れ」「かゆみ」がツートップ。
なぜ、虫に刺されると腫れてかゆくなるのでしょうか?

それは、虫に刺された際、「虫の唾液」や「毒針」といった“異物”が私たちの身体の中に侵入するからです。

通常、異物が侵入すると、私たちの身体の中にある「免疫細胞」が動き出し、それらの異物を身体の外へ追い出そうとします。
ただ、虫刺されの場合、免疫細胞が過剰に働くことが多くあります。

免疫細胞が過剰に働くことを「アレルギー反応」といいますが、実は、虫刺されによる腫れとかゆみは、「虫アレルギー」によるものなんです。

たとえば、蚊に刺されたケースを例に、アレルギー反応がどのように起こるかを考えてみましょう。

蚊

蚊は相手の血を吸う時、相手に気づかれないよう“麻酔効果のある唾液”を注入します。
私たちの身体はその唾液を“異物”と判断するわけですが、その際、異物を身体の外に出そうと、白血球をはじめとした免疫細胞がたくさん集まってきます。

白血球

免疫細胞は血液に乗って集まってくるため、免疫細胞がたくさん集まってくるということは、それだけ多くの血液が患部に流れこむことになります。
そうすると、血管が膨らみ、患部が腫れて熱くなるというわけです。

また、異物が侵入した近くの細胞からは、免疫細胞を助けるために「ヒスタミン」と呼ばれる物質が放出されます。

実はこのヒスタミン、痛みやかゆみの知覚神経を刺激する物質。
つまり、ヒスタミンが放出されることで、脳がかゆみを認識するようになるんです。

それが虫アレルギーが起こる仕組みです。

虫アレルギーには個人差があるため、症状の強さは人によって異なります。
たとえば、元々何かのアレルギー疾患をもっている方は、虫アレルギーがひどくなるケースがあるので、注意が必要です。

虫刺されの症状別対策マニュアル

虫刺されの腫れやかゆみはアレルギーによるものとはいえ、免疫細胞が機能しているために起こる症状です。
身体が「虫刺されの症状を治そう!」と頑張ってくれているので、基本的にはそのまま放っておけば多くの症状は治ります。

ただ、ハチやムカデなどの毒性の強い虫の場合は注意!
放っておいたり、下手な処置をしてしまうと、腫れがひどくなったり発熱したりと、大変なことになるケースがあります。

たとえば、ハチに何度も刺されるのは危険。
なぜなら、免疫細胞が過剰反応を起こす「アナフィラキシーショック」という症状が出て、命の危険につながる場合があるからです。

虫刺されと一口にいっても、いろいろな虫刺されがあります。
症状に合わせて、対処するようにしましょう。

というわけで、ここからは、虫別に起こる症状を解説し、それぞれの症状を和らげるための対処法をお話しします!

蚊

蚊といえば、誰もが虫刺されを経験したことのある虫の代表格。
蚊には「アカイエカ」「ヒトスジシマカ(ヤブカ)」「チカイエカ」など、様々な種類がいます。

蚊はいろいろなところで見かける虫ですが、蚊がすごいのは、なんといってもその“繁殖力”!
少しの水たまりがあれば繁殖することができ、たとえば、バケツや空き缶に雨水が溜まっているだけで発生します・・・。

それが、蚊をいたるところで見かける理由です。

蚊に刺されると、刺された患部がぷくーっと赤く腫れ、かゆみを感じるようになります。
たくさん刺されてしまうと、かゆくてかゆくて仕方なくなり、憂鬱な気分になりますよね。

でも、安心してください。
蚊に刺されたとしても、適切な対処をおこなえば、かゆみを抑えることができるんです!

蚊に刺されたときの対処法

1、患部を流水で洗い、虫刺され用の薬を塗る

蚊に刺された際のアレルギー反応には、大きく分けてふたつの種類があります。
ひとつは、刺されてすぐかゆくなる「即時性アレルギー」
もうひとつは翌日以降にかゆみが出る「遅延性アレルギー」です。

実はこのふたつのアレルギー反応はそれぞれ原因となる物質が異なります。
そのため、それぞれに合った薬を選ぶ必要があります。

症状 症状に合った薬
刺されてすぐかゆみが出た場合 抗ヒスタミン薬
刺されてから時間が経ってかゆくなった場合 ステロイド剤

市販の虫刺され用軟膏であれば、どちらの成分も含まれていることが多いのですが、実はその配合バランスや効き目の強さはバラバラ。
あなたに合った薬は、薬局で相談するとよいでしょう。

2、かきむしらないよう、傷口を保護する

寝ている間に蚊に刺されると、寝ぼけながら患部をボリボリとかいてしまうことがあります。
その際、強くかきすぎると、傷口が化膿し、“とびひ”になることや、腫れた箇所が豆粒のように固まる「結節性痒疹」という症状を起こす危険があるんです・・・!

たとえば「結節性痒疹」とは以下のような症状です。

重症アトピー性皮膚炎、虫さされなどをきっかけとして、主に下腿・太もも(時として、上肢、躯幹、顔面)に激しいかゆみを伴う0.5~2cmくらいの孤立性の硬いしこりがたくさん形成されます。

一般的なステロイド外用や坑ヒスタミン剤内服のみではかゆみをコントロールしがたく、難治性の皮膚疾患のひとつとされています。

結節部をかき崩すことにより、傷を作ったり血が出るまでかいてしまうことが多く、さらにかくことでどんどん悪化し、睡眠障害や日常生活にも支障を来すこともあります。

引用元:大木皮膚科

結節性痒疹って怖いですね・・・。

また、かきむしると、皮膚が刺激され、かゆみの元である「ヒスタミン」が余計に放出されるというかゆみの悪循環が起こる危険もあります。

うっかりかきむしらないよう、かゆみがひどい時は、ばんそうこうやガーゼ、虫刺され用のパッチなどで患部を保護しておきましょう。

えっ!?お年寄りは蚊に刺されてもかゆくならない?

先ほどもお話しましたが、蚊に刺されてかゆくなるのはアレルギー反応の一種です。

このアレルギー反応、実は、加齢や“蚊に刺された回数”によって、その強さが徐々に変化していくってご存じでしたか?

アレルギー反応は免疫が過剰反応することで引き起こされるもの。
つまり、初めて蚊に刺された時は、身体の中に免疫細胞がまだできていないために、免疫が過剰反応せずかゆくなりません。
ですが、二度目以降に刺されると、身体の中にできた免疫細胞が過剰反応するようになるんです。
そしてしばらくは、蚊に刺されるとかゆみを感じる時期が続きます。

ただ、壮年期から老年期にさしかかると、免疫細胞の変化の過程で、逆に無反応に近づいていくんです。
(壮年期は厚生労働省の定義によると「31~44歳」といわれています)

ステージ別反応 状態
ステージⅠ:無反応 初めて蚊に刺された時
ステージⅡ:遅延型反応 蚊に刺されたことが少ない、乳幼児期
ステージⅢ:遅延型反応+即時型反応 主に、幼児期から青年期
(3~30歳)
ステージⅣ:即時型反応 主に、青年期から壮年期
(15~44歳)
ステージⅤ:無反応 主に、壮年期~老年期
(44歳~)

(参考元:東豊ひふ科、厚生労働省の壮年期や青年期の定義より)

つまり、蚊に刺されて腫れやかゆみが持続するのは、若い人の特徴なんですね。

加齢とともに蚊に刺されても平気な体質になる・・・。
うれしいようで、切ないような・・・。
なんだか複雑な心境です・・・。


ちなみに、蚊が血を吸う理由ってご存じですか?

実は蚊が血を吸うのは「メス」だけだといわれています。
メスが“自分の卵を育てるのに必要なタンパク質を得るため”に吸血するとか・・・。

私たちの血は、彼らの卵の栄養になっているんですね・・・。

ブヨ(ブユ、ブト)

ブヨ

ブヨとは体長2~4mmの小さなハエのような姿をした吸血性の虫です。
地域によって「ブユ」と呼ばれたり、「ブト」と呼ばれます。

ブヨは山間部の水場に生息していて、河原で釣りやバーベキューをしている時に刺されることが多い虫です。

ブヨも蚊と同じように血を吸うのですが、蚊との最大の違いは、“皮膚を噛み切って吸血する”ということ。
だから、刺されたときには痛みを伴うことがあります。

ただ、ブヨの場合、刺された直後はあまり腫れません。
そのため、刺された直後はチクッとするだけで、「何かに刺されたのかな?気のせいかな?」と思うことが多いのですが、時間が経つと、大きな腫れや強いかゆみといった症状が出てきます。

これは、ブヨによるアレルギー反応が「遅延性」であることが原因です。

ブヨの対処法は基本的には蚊と同じです。
ただ、対処が遅れると、腫れが1~2週間ほど続いたり、場合によっては1ヶ月も続くことがあります。
ですので、症状が長引きそうであれば、早めに医療機関を受診した方がよいでしょう。

ハチ

ハチ

スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ・・・。
日本にはいろいろなハチがいます。

ハチが怖いのは、刺されると強い痛みを伴って患部が大きく腫れ上がることです。

とくにスズメバチには要注意。
強力な毒針をもっていて、最悪、生死につながる傷を負うことがあります。

そんな怖いハチたちに刺されないためには、巣に近づかないことです。

もし、うっかりハチの巣に近づいてしまった場合、巣から静かに離れましょう。
ハチがカチカチとアゴを鳴らしている場合は、侵入者を警告しているサイン。
襲われるリスクがとても高いので、慎重に行動する必要があります。

巣の周りを飛ぶハチを手で振り払ったり、驚いて大声を上げたりするのは絶対にダメです。
ハチが「巣が攻撃された!」と勘違いし、襲ってくるリスクが増大します・・・!

万が一ハチに襲われたときのためにも、ハチに刺された際の対処法を知っておきましょう。

ハチに刺された時の対処法

1、針を抜く

ハチはお尻にある“毒針”を使って、私たちを刺します。

普通のハチは毒針を使って何度でも刺してくるのですが、ミツバチの場合、相手を刺すとその毒針が抜けてしまいます。
ミツバチの毒はほかのハチより弱いとはいえ、毒針が皮膚に残った状態になるわけなので、その処置を誤ると大変です。

たとえば、毒針を指でつまんで引き抜くのはNG。
毒の詰まった袋が針の根本についているため、指でつまむと、毒液が身体の中に流れ込んでしまいます。

そのため、ミツバチに刺された場合は、毒針を引き抜くのではなく、“デコピン”の要領で指で弾いて飛ばしてしまいましょう。

また、ハチの毒を和らげるアイテムとして、「ポイズンリムーバー」というものがあります。
これは以下の画像のようなアイテムで、患部に入ったハチの毒を吸い出すことができます。
山歩きなどの際に用意しておくと安心です。

ポイズンリムーバーの画像検索結果

2、毒を指で絞り出し、傷口を洗う

毒を指で絞り出し、患部を流水でよく洗います。
(ミツバチの場合は毒針をはじき飛ばしてからおこないましょう)

テレビや漫画などで「口で毒を吸い出す」シーンを見かけることがありますが、あれは絶対に真似してはいけません!

なぜなら、毒を吸うことで口から体内に毒が侵入し、臓器など、身体全体にダメージをおよぼす場合があるからです。

3、虫刺されの薬を塗る

傷口を洗ったあとは、市販の虫刺され用軟膏を塗りましょう。

4、病院を受診する

ハチに刺された際の応急処置は先ほどの流れでよいのですが、ハチは毒性が強いため、念のため皮膚科やアレルギー科の病院を受診しておいた方がよいでしょう。

とくに次に解説する「アナフィラキシーショック」には気をつけておいた方がよいです。

知らないと怖い「アナフィラキシーショック」とは?

ハチに何度も刺されると、「アナフィラキシーショック」と呼ばれる、免疫細胞の過剰反応が起こる恐れがあります。

このアナフィラキシーショック、実は日本では年間約20名が全身性アナフィラキシーショックで亡くなっているんです・・・!
(参考:もしもにそなえておきたい 蜂毒アレルギー

アナフィラキシーの症状はさまざまです。

もっとも多いのは、じんましん、赤み、かゆみなどの「皮膚の症状」。
次にくしゃみ、せき、ぜいぜい、息苦しさなどの「呼吸器の症状」と、目のかゆみやむくみ、くちびるの腫れなどの「粘膜の症状」が多いです。
そして腹痛や嘔吐などの「消化器の症状」、さらには、血圧低下など「循環器の症状」もみられます。

これらの症状が複数の臓器にわたり全身性に急速にあらわれるのが、アナフィラキシーの特徴です。

とくに、急激な血圧低下で意識を失うなどの「ショック症状」も1割程みられ、これはとても危険な状態です。

引用元:アナフィラキシーってなあに.jp

アナフィラキシーショックを起こすと、最初にじんましんが出ます。
「あれ?じんましんだ・・・」と思っているうちに、そのじんましんがわずか数十分のうちにどんどん悪化し、咳なども出てきます。
そして、気が付けば、ショック状態になる・・・。

もし、あなたが過去にハチに刺されたことのある方なら、アナフィラキシーショックには細心の注意を払うようにしてください。
ハチに刺されてじんましんや咳が出た場合には、すぐに救急車を呼びましょう。

ちなみに、アナフィラキシーショックの応急処置のひとつとして、皮膚科やアレルギー科で処方される「エピペン」という自己注射キットがあります。
過去にハチに刺された経験やショック症状を起こしたことがある方は、そのキットを入手しておくとよいでしょう。

但し、たとえ、このキットを使ったとしても、アナフィラキシーショックのときには救急車を呼ぶようにしてください。

ムカデ

ムカデ

(※ムカデがとても苦手なので、画像を小さくしています・・・)

ムカデ!!

「百足」という漢字が使われるなど、とてもたくさんの足をもった虫です。

・・・。

・・・。

ど、どうしたの?リコちゃん?

・・・ム・・・ムカデ・・・ニガテ・・・デス・・・

ムカデがあまりにも苦手すぎて、フリーズしてしまってるわ!

・・・カ・・・解説頑張ります!!

さすがリコちゃん!
ナースのカガミよッ!

ムカデは夜行性で狭く暗い場所を好みます。
屋外では石の下や落ち葉の中、屋内では狭い隙間などに生息しています。

夜寝ていたり、脱衣所で着替えていると、ソロソロと顔を出すムカデ。
思わず「ぎゃあああああ!!」と叫んでしまうくらい怖い虫ですが、実はムカデはゴキブリなどの生活害虫を食べてくれるので、けっして怖いだけの虫じゃないんです。

・・・でも、とはいえ、ムカデは危険な虫。
素手でうっかり触ってしまうと反射的に咬みつかれます。

ムカデに咬まれると、その瞬間に激痛が走ります。
そして、患部が赤く腫れ、発熱などの症状が出ることもあります。

実はムカデに咬まれると、ハチと同じくアナフィラキシーショックを起こす場合があります。
そのため、過去にムカデに咬まれた経験がある方は注意が必要です。

ムカデに咬まれた時の対処法

1、すぐに熱いお湯で温める

咬まれてすぐであれば、43度以上の熱いお湯を用意し、患部を浸けましょう。
患部を20分ほど温めめれば、腫れは防げるといわれています。
ムカデの毒は熱に弱く、咬まれたすぐであれば、毒が皮膚の浅い部分にあるため、熱湯で対処できるんです。

ただ、咬まれてから時間が経ってしまったのであれば、熱湯による温めは効果ありません。
炎症をおさえるには、患部を冷やしたほうがよいでしょう。

2、虫刺され用の薬を塗る

ムカデに咬まれた傷には、ステロイドを含んだ薬が有効です。
「ムカデに効く」と書かれてある薬を塗りましょう。

3、病院を受診する

ムカデに咬まれると、ハチと同様、アナフィラキシーショックを起こす恐れがあるとお話ししました。
そのため、過去にムカデに咬まれた経験がある方は速やかに病院を受診しましょう。

ダニ

ダニ

布団や服に潜り込むダニ。
ダニは血を吸うだけでなく、感染症を媒介するケースもあるため、注意が必要です。
また、ダニの死骸やフンが原因で、小さい子がアレルギー症状を起こすこともあります。

ダニに咬まれた時の対処法

1、吸血しているダニを見つけたら、指で触らずに病院へ行く

ダニは皮膚に強く咬みついて血を吸うため、つぶしたり無理に剥がしたりすると頭部が傷口に残ってしまいます。
それが傷をさらに悪化させる原因となります。

とくに危険なケースとして、野外に潜む「マダニ」に咬まれた際は気をつけてください。
マダニに咬まれると「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」と呼ばれる感染症を引き起こすことがあるからです。

この感染症は治療薬がまだ確立されておらず、人命の危険がある感染症として恐れられています。
実際、日本では2013年に13人の方が亡くなっています。

2013年は西日本で40~90代まで40人のSFTS患者が報告され、そのうち13人が死亡した。
インフルエンザのような飛沫感染ではなく、マダニにかまれなければ発症はしない。
ただ、全国にウイルス保有マダニが広がっており、北海道や東日本でも油断はできない。

引用元:全国で発症「マダニ感染症」治療薬なく、致死率高い|日経ヘルス

ちなみに、マダニに咬まれてもかゆみは出ません。
そのため、咬まれていることに気がつかないケースが多いようです。
ただ、そのまま放置すると、前述の通り、生死に関わる感染症を引き起こします。

野山に入ったあとで、発熱・嘔吐・下痢などの症状が出てきた方は、マダニに咬まれた可能性も考え、医療機関を早めに受診するようにしましょう。

マダニが媒介する感染症については、以下の記事がとても詳しく解説してくれています。

上記の記事によると、マダニは通常時と血を吸ったあとで、倍以上の大きさに膨れあがるそうです・・・!!

こ、怖い・・・。

通常時のマダニと血を吸った際のマダニ

(※この画像は上記のブログに許可をとって転載させてもらっています)

2、発疹やかゆみが出ている場合は市販の薬を塗り、かきむしらないように保護する

ダニに咬まれた傷口は、小さな刺し跡が2箇所連なるのが特徴です。
だから、ダニに咬まれたかどうかは見分けがつけやすいです。

もし、かゆみが出ている場合は、かきむしると傷口が悪化するため、市販の軟膏などを塗るようにしてください。

クモ

クモ

(※クモがとても苦手なので、画像を小さくしています・・・)

ク、クモー!!!

リ、リコちゃん、クモもニガテなのね・・・

クモは見た目は怖いですが、蚊やハエなどを捕まえて食べてくれる「益虫(えきちゅう)」です。

また、ハチなどに比べて怖くありません。
というのも、日本ではクモに咬まれて死亡した事例はこれまで報告されていないからです。

ただ、最近では「セアカゴケグモ」という外来種が日本の中で増えていて、このクモに咬まれると、毒性が強いために筋肉が麻痺するなどの症状が現れる場合があります。

そのため、セアカゴケグモに咬まれた際は、必ず医療機関を受診するようにしてください。

また、セアカゴケグモが見つかった地域にお住まいの方は、出かける際の足元はサンダルを履かないなど、肌の露出を抑えましょう。
環境省がセアカゴケグムに関する冊子を配布しているので、ぜひチェックしておいてください。

クモに咬まれた時の対処法

  1. 傷口を流水で洗い、虫刺され用の薬を塗る
  2. セアカゴケグモに咬まれた際は、医療機関を受診する

毛虫

毛虫

(※毛虫がとても苦手なので、画像を小さくしています・・・)

毛虫・・・。
見るからにゾワゾワとするフォルム。

毛虫は身体を覆う毛に毒をもち、その毛に触れると、皮膚に赤く小さな発疹が大量にできる上、強いかゆみが出るのが特徴です。
そのため、直接手で触れるのは危険です。

また、毒のある毛が木の上から落ちてきたり、風に乗って飛んでくる場合もあります。

毛虫に刺された時の対処法

1、ガムテープなどで毛を取り除く

毒のある毛を指で触れると危険です。
そのため、皮膚についた毛をとるには粘着テープを使うとよいでしょう。

アウトドアでオススメしたいのがガムテープ。
ガムテープは緊急時の止血に使ったり、靴の補修にも使えたりと、さまざまな活用ができます。
一ロール丸ごと持って行くと荷物になる場合は、厚紙などに少しだけ巻いて持って行くとよいでしょう。

2、流水で洗う

粘着テープで毛を取り除いても、毒のある毛がまだ皮膚に残っているかもしれません。
そのため、必ず流水で洗うようにしましょう。
流水で洗えば、患部が冷え、炎症が抑まる効果もあります。

3、虫刺され用の薬を塗る

毛虫に刺された際もステロイド剤が効果的です。
どの薬がよいかわからない場合は、薬局などで相談しましょう。

すべての「虫刺され」に効果的な四つの基本対策

いかがでしょうか?

このように、一口に「虫刺され」といっても、原因となる虫によって症状や対策は変わってきます。

ただ、基本となる対処法はだいたい共通しています。
以下の四つの対処法を覚えておけば、どんな虫刺されに対しても、とりあえずの対応はできるはずです。

  1. 患部を流水で洗う
  2. 市販のかゆみ止めの薬を塗る
  3. かかないようにガーゼやばんそうこうで保護する
  4. ひどくなりそうなら、すぐに皮膚科へ行く!

虫に刺された時の対処法4カ条

虫刺されの最も効果的な対策は「予防」。
つまり、“刺されないようにすること”

これまで虫刺されの対処法についてお話してきましたが、虫刺されにおいて最も大切なのは、治療ではなく「予防」です。

そこでここからは、刺された後の対処法だけでなく、そもそも虫に刺されないようにする「予防法」についてお話していきます。
野外に出かけることの多いアウトドア派の方は、ぜひチェックしてくださいね。

1、肌の露出を避け、白っぽい服を着る!

バーベキューやハイキングなど、自然の多い場所でのレジャーは虫の被害がつきもの。
半袖やショートパンツ、サンダルといった肌の露出が多い服装は、虫にとっては格好の対象となります。
以下のような服装を意識し、肌の露出をできる限り抑えましょう。

  • 長袖&長ズボン
  • 帽子を被る
  • 首にはタオルやスカーフを巻く
  • くるぶしまで隠れるハイカットの靴を履く
  • 手袋をする

また、黒っぽい色や暗い色の衣服は避けた方がベターです。

というのも、蚊は暗い色を好んで寄ってきますし、スズメバチは黒い物が動くのを見ると「天敵のクマ」と間違えて襲ってくることがあるからです。

ちなみに、アウトドアには「白系の明るい色の帽子」を被るのがとてもオススメです。
黒い髪の毛を隠すことで、前述の通り、蚊やスズメバチの攻撃を防げるほか、帽子を被れば、木の上から落ちてくるケムシの攻撃を防げるからです。

2、汗をかいたら、そのままにしない!

汗をかいてそのままにしておくと、汗に含まれている「乳酸」を目印に蚊が寄ってきます。
そのため、汗はこまめに拭くようにしてください。

3、虫除け用品の使いすぎには気をつけよう!
赤ちゃんには虫除けスプレーは使えません!

最近の虫除け剤には、手首に巻くバンドやリング状のもの、腰につけて空中へ薬剤を散布するものなど様々なタイプが発売されています。

その中で最も効果が期待できるのは、スプレーや塗り薬タイプといった“直接肌につけるタイプ”のものですが、それらの虫除け剤の中には「ディート」という成分が含まれているため、注意が必要です。

この「ディート」という成分は、含有量が多ければ多いほど虫除けとしての効果が強くなるのですが、国から「授乳期の赤ちゃんには使ってはいけない、また12歳未満の児童も多用すべきでない」と勧告されています。

効き目が強い虫除け剤にはデメリットもあることをしっかり認識しておいてください。

虫除けスプレーを娘にかける母親

以下の文章は、厚生労働省が発表している「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策」に関する説明を一部引用したものです。

●漫然な使用を避け、蚊、ブユ(ブヨ)等が多い戸外での使用等、必要な場合にのみ使用すること。

●小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。なお、顔には使用しないこと。

  • 6か月未満の乳児には使用しないこと
  • 6か月以上2歳未満は、1日1回
  • 2歳以上12歳未満は、1日1~3回

引用元:ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について(厚生労働省)

また、殺虫成分を肌に塗ることに抵抗がある方は、虫が嫌うとされている「アロマ」「ハッカ」などの天然由来成分を用いた虫除け用品を検討するとよいでしょう。

たとえば、蚊の対策には、ゼラニウムやレモングラスといった、蚊が苦手とする香りのアロマオイルを肌にスプレーすることで、蚊を遠ざけることができます。

ただし、アロマオイルには殺虫効果はありませんし、虫の種類によって苦手とする香りが異なるので、虫刺され全般には万能ではありません。
アウトドアなどで使うには物足りないかも・・・。

というわけで、虫除け剤を検討する際は、強力な化学成分の虫除け剤を使うか、天然由来成分のアロマオイルを使うかを状況に応じて選ぶようにしてくださいね。

4、お酒をできるだけ飲まないようにする!

ビールを飲みすぎたサラリーマン

蚊のような吸血性の虫は、動物が吐いた息に含まれる二酸化炭素や体温をたよりに獲物の位置を探っています。

ビールなどのアルコールを飲むと、体温が上がり、吐き出す二酸化炭素の量が増えます。
そのため、アルコールを摂取した人には虫が集まりやすいんです。

たとえば、山歩きやスポーツなどで大量の汗をかき、体温が上がったところへ冷たいビールを流し込むのを楽しみにしている方は多いと思います。
ですが、それこそ、虫に好まれる条件のフルコース。

野外でお酒を楽しむ際は、汗をよく拭いて冷たいタオルなどで体温を下げ、肌の露出をなるべく少なくするように心がけるとよいでしょう。

5、ホテルやネットカフェも危険?外から虫を持ち帰る人が増加中!

普段外にいる虫が、家の中に入ってこないとは限りません。
というのも、虫が外で衣服や鞄などに付着し、そのまま自宅へ入ってくるケースは多いからです。

そうなると大変です。

家の中は気温や湿度が快適に保たれ、鳥や魚など他の生き物に襲われることもなく、虫にとってはまさに天国。

そのため、虫が家の中で一気に繁殖することも・・・。
そうなると、虫の死骸や排泄物も増え、それがアレルギー症状の引き金となったり・・・。

野外から部屋に戻ってきた際は、衣服や荷物を見て、虫がついていないかを必ず確認しましょう。

シラミ持ち込み禁止

そうそう、近頃は野外だけでなく、ホテルやネットカフェなどの宿泊施設を介して、吸血性の「トコジラミ(南京虫)」が侵入するケースが増えているそうです。

トコジラミは欧米で大発生しているそうで、それが海外からの渡航客の荷物にくっついて宿泊施設に持ち込まれるそうです。
ホテルや旅館などでは、トコジラミの被害にあった宿泊者からの抗議が増えていたり、宿泊客が減少したりして、経済的な被害も出ているようです。

虫の被害は、私たちの健康だけでなく、経済にも影響を及ぼしているんですね・・・。

 「どんなに部屋をきれいにしても、お客さんに持ち込まれたらそれでおしまい」と頭を抱えるのは、東京都台東区で旅館を営む男性(75)。
観光地へのアクセスが良く、欧米からの観光客が宿泊者の9割を占める同館では、昨年2度にわたり宿泊客が就寝中にトコジラミに刺される被害があった。

引用元:トコジラミ襲来 ホテルやネットカフェ通じ拡大(日本経済新聞)


いかがでしたか?

今や経済にも影響が出ている虫刺されの被害。

ただ、ほとんどの被害は「予防」によってある程度防げますし、虫に刺された際も適切な対処をおこなえば症状を最小限に抑えることができます。
いざというときのために、ぜひ、今回の記事をスマホなどでブックマークしておいてくださいね。

肌の露出が少なく、白っぽい服を選びましょう!

リコちゃん!!
苦手な虫に負けず、頑張ったわね!!

し、師長・・・!!

大好きなスパイダーマンの顔を浮かべながら、乗り切りました!

(この子、クモはダメでも、イケメンのクモは大丈夫なのね・・・)


当サイトは現役の医師と看護師の監修のもと、健康に関するわかりづらい情報を、架空のキャラクターである「山下リコ」と「伊集院ヨシミ」が話者となり、わかりやすく解説するために生まれたサイトです。

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そのため、皆様の判断と責任のもとで参考にしてください。

もし、体調が悪いときや身体に異変を感じているときには、当サイトの情報だけで自己判断せず、必ず医療機関を受診するようにしてください。


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