あなたは「自分は水虫かもしれない」と不安になったことはありませんか?実は今、日本に住む人の20%が水虫だといわれています。水虫が恐ろしいのは、銭湯などのバスマットを介して多くの人を巻き込み感染していくということ。だから、水虫にかかったことのない人も、水虫の予防法を知っておかないと危険なんです。

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水虫をうつされないために覚えておこう!水虫の症状と治し方

このコンテンツは、架空のキャラクターである山下リコと伊集院ヨシミが、現役の医師と看護師監修のもと、私たちの健康に関する話をできるだけわかりやすい言葉を使って解説するブログです。


こんにちは!
ユリカモメ病院の新人ナース、山下リコです。

突然ですが、あなたは「自分は水虫かもしれない」と不安になったことはありませんか?

「えっ!?私は水虫じゃないです!」と怒る方もいらっしゃるかもしれませんが、おそらく、この記事をお読みの方のうち、5人に1人は水虫なんです。(※「ジャパンフットウィーク研究会」の2000年の調査結果より

水虫とは「白癬菌(はくせんきん)」というカビが皮膚の表面に寄生することで、皮膚に異常が起こる病気です。

水虫の症状は何種類かあり、小さな水ぶくれができてかゆくなることもあれば、足の指の間の皮がむけたり、爪が変色するだけでかゆみがないこともあります。

そんな色々な症状を生む水虫ですが、もっとも怖いのは、その“感染力”。
たとえば、水虫の人が素足で歩いたマットの上を素足で歩くだけで水虫がうつってしまう可能性があるんです・・・!

とくに、いろいろな人が集まるプールや温泉などにある足ふきマットは、水虫に感染しやすい危険地帯。
見知らぬ人の水虫をうつされてしまう危険があります。

そこで今回は、万が一、水虫になってしまっても焦らないように、水虫の治療法をはじめとしたさまざまな知識をお教えします。

「水虫の話題なんて汚くてイヤ・・・」と思う人も多いかもしれませんが、何度も言うように、今は5人に1人が水虫の時代。
そして、後ほどお話しますが、女性の水虫も増えているんです。

備えあれば憂いなし、というわけで、早速まいりましょう!

イラスト1

水虫は感染力が強いので予防が重要です!

まずは、水虫という病気がどんな病気なのかをお話ししていきますね。

水虫は、正式には「足白癬(あしはくせん)」といい、「白癬菌」というカビの一種が足の皮膚に寄生することが原因で起こる皮膚病です。

その白癬菌、皮膚の表面にある角質の成分である「ケラチン」が大好物で、足の裏でどんどん増殖します。
また、生命力がとても強く、水虫の人の足からはがれ落ちた垢(あか)や皮膚の中でも生き続けます。

白癬菌がもっとも活発に活動するのは、温度26度以上で湿度70%以上の環境。
つまり、湿気があって暖かいところに多く生息しています。

たとえば、プールやフィットネスクラブ、温泉などの足ふきマットは、まさに白癬菌が好む環境。
しかも、多くの人が使っているので、水虫にかかっている方もマットを踏んづけています。

そうなると、白癬菌がマットの中にすみついてしまうんですね。

プール

また、家族の中に水虫の人がいる場合も要注意。
もし、あなたが水虫にかかっている人と一緒に生活をしているのであれば、お風呂場の足ふきマット、スリッパ、タオルなどを共用していることが多いので、水虫がうつりやすいんですね。

水虫になったお父さん

ただ、足に白癬菌がついただけで水虫になるわけではないので安心してください。
もし白癬菌がついてしまっても、24時間以内にしっかりと足を洗うことができれば、水虫にはなりません。(ただし、足の皮膚に傷がある場合には12時間以内)

白癬菌が皮膚内に侵入し、感染が成立するまで最低24時間かかりますが、しかし足の皮膚に傷口などがある場合は、12時間で感染するというデータがあります。

このことから白癬菌が皮膚表面に付着しても24時間以内に足をきれいに洗えば、感染を防ぐことができます。

引用元:足白癬にならないための足のケアは?(日本皮膚科学会)

とはいえ、実際に水虫にかかる人は増えているのが現状です。
いたるところに水虫の脅威が広がっている昨今、軽い気持ちでは水虫を防げないんです・・・・。

というわけで、水虫をどのように予防するか?という予防法についてしっかり解説したいところですが、“敵を倒すには敵を知ることが大事”ということで、なぜ水虫が発生するか?という原因について説明していきますね。

靴を履きっぱなしで働いている大人は水虫の危険性が大!

水虫の原因は、私たちが長時間、靴を履く生活をしていることにあります。

というのも、靴を長く履いていると、靴の中が体温で温まり、足が汗をかいて湿気が多くなるからです。
水虫の原因である白癬菌が、湿気があって温かいところが好きということは先ほど学びましたよね。

つまり、靴を長く履き続けるということは、白癬菌が大好きな環境を提供していることになるんです。

逆をいえば、長時間靴を履かなければ、水虫になる可能性はグンと下がります。
たとえば、子供は長時間靴を履くことが少ないので、水虫になることは少ないです。

・・・とはいえ、日々忙しく働いている大人は、靴をなかなか脱げませんよね・・・・。
商談につぐ商談で、いろいろなところを飛び回っている人も多いでしょう。
そしてその結果、水虫になっている人は多くいます。しかも、最近では、女性の患者も多いんです。

というのも、女性の中にも、バリバリ仕事をこなし、一日中靴を履きっぱなしの方が増えているからです。

つまり、水虫は、頑張って働く大人にとっての深刻な問題といえるんです。

一日中靴を履きっぱなしの女性

では、水虫になってしまうと、具体的にはどんな症状が出るのでしょうか?

水虫は主に4つの症状があります

水虫になってしまうと、主に4つの症状が発生します。
そのの中には「まさか、その症状って水虫だったの!?」とビックリしてしまうようなものがあるんです。


  1. 趾間型(しかんがた)
  2. 小水疱型(しょうすいほうがた)
  3. 角質増殖型
  4. 爪白癬(つめはくせん)

なんだか難しい漢字が並んでいますが、水虫に対抗するためには、これら4つの症状をしっかり知っておく必要があります。
なぜなら、症状によって治療法が大きく異なってくるからです。

治療法についてはあとでお話ししますので、次からはこの4つの症状をもう少し詳しく掘り下げてみますね。

1、足指の間の皮がむける「趾間型(しかんがた)」

水虫の中で一番多いのがこのタイプです。

足指の間の皮が白くふやけてむけ、かゆみを感じます。
それがひどくなると、ただれたりします。
見た目からして痛そうな水虫が「趾間型(しかんがた)」です・・・。

水虫の趾間型(しかんがた)

2、小さな水ぶくれができる「小水疱型(しょうすいほうがた)」

土ふまずや足の側面に小さな水ぶくれができ、強いかゆみを感じます。
水ぶくれが破れると、皮がむけます。

水虫の小水疱型(しょうすいほうがた)

3、足の裏の皮膚が厚くなる「角質増殖型」

「最近、足の裏の皮膚が厚くなってきた気がする・・・」
そんなあなたは、角質増殖型の水虫の危険性があります!

水虫の角質増殖型

角質増殖型は足の裏やかかとの皮膚が厚くなる水虫で、場合によっては、皮膚がむけてひび割れすることがあります。
かゆみを伴わないので「ただ皮膚が厚くなっただけでは?」と誤解して、水虫に気付かないケースが多くあるんです

そんな角質増殖型の水虫、実は、一番怖い水虫って知ってましたか?

足の裏やかかとの皮膚が厚くなっている理由は、白癬菌に対抗するための皮膚の免疫反応が弱くなっていて、かゆみを感じさせたり、皮がめくれたりできない状態だからです。

また、角質増殖型の水虫が進むと、皮膚がポロポロとはがれ落ちますが、その皮膚には注意!
はがれた皮膚の中には白癬菌がたくさんいるので、ほかの人に水虫をうつす原因になってしまいます。

つまり、角質増殖型の水虫の人は、足の裏に白癬菌がたくさんいる状態なんです・・・!

4、爪が変色してしまう爪白癬(つめはくせん)

爪白癬(つめはくせん)とは、爪にできる水虫のことです。
水虫を放置していると、この爪白癬を併発することが多くあります。

爪に白癬菌が入り込むと、爪が黄白色に変色した状態になります。
かゆみはありませんが、一旦、爪白癬になると大変です。
なぜなら、爪白癬は“飲み薬”でしか治らないためです。

また、爪白癬の爪を切った爪切りを経由して、同じ爪切りを使った他人に爪白癬がうつることがあります・・・。

水虫の爪白癬(つめはくせん)

いかがでしたか?
あなたの足は大丈夫でしたか?

もし「自分は水虫かも・・・」と心配になってしまった方、ご安心ください!
今回の記事では水虫の治療法についても取り上げます。

今、水虫の研究はすごく進んでいて、医療の力を使えば、キレイに治すことができるんです!
というわけで、次からは水虫の治療法についてお話しします。

水虫の治療法について

水虫の治療法についてお話する上で、とても大事なことがあります。
それは、水虫は自然に治ることはないということです。
そのため、水虫を治すためには、医薬品を使うしかありません。

水虫の治療でもっともカンタンな方法は、市販されている水虫薬を試してみることです。
実は、趾間型(しかんがた)や小水疱型(しょうすいほうがた)の場合は、市販の水虫薬だけでよくなることが多いんです。

ただ、角質増殖型の場合は注意。
皮膚科で“飲み薬”を処方してもらわなければなりません。
なぜなら、白癬菌が厚くなった皮膚の奥にいるため、外側から薬を塗っても効きめがないことが多いからです。

また、爪にできる水虫である「爪白癬(つめはくせん)」も、分厚い爪の奥に白癬菌がいるため、飲み薬でないと治療できません。

だから、ひどい角質増殖型の水虫や爪白癬の場合は、市販薬に手を伸ばすのではなく、皮膚科に必ず相談してくださいね。

市販の水虫薬は、水虫のタイプによって選んでください

趾間型(しかんがた)や小水疱型(しょうすいほうがた)は市販薬で治せるとお話ししました。
ただ、市販の水虫薬にはいろいろなタイプがあり、症状によって使い分けないと、せっかくの効果が発揮できません。

水虫の薬

たとえば、ジュクジュクした水虫にはクリームタイプやパウダータイプを使い、ブツブツとした小水疱型(しょうすいほうがた)には、スプレータイプやジェルタイプを使います。


1、足の指の間の皮がむける「趾間型(しかんがた)」
クリームタイプまたはパウダータイプが効きます。
2、小さな水ぶくれができる「小水疱型(しょうすいほうがた)」
スプレータイプまたはジェルタイプが効きます。
3、足の裏の皮膚が厚くなる「角質増殖型」
クリームタイプが効きます。

水虫薬の選び方は、スギ薬局さんのホームページで分かりやすく解説されていますので、ぜひチェックしてみてください。

水虫薬を使う際は、タイミングや使用法を間違えてはいけません!

どれだけ効き目の強い水虫薬も、使うタイミングを間違えれば、効果がありません。
そのため、水虫薬を使う際の注意点をまとめてみました!


●使用するタイミング
お風呂から上がった後、清潔になった足を乾燥させたのちに使用してください。
●使用方法
症状が出ている患部だけでなく、その患部の“周り”にも薬を塗ってください。
そのとき、患部の周りから患部に向かって“うずまき”を巻くように薬を塗るといいでしょう。
というのも、水虫がひどい患部から塗り始めると、その患部の水虫が周りに広がってしまうことがあるからです。
患部の周りから塗り始めるということを覚えておいてください。
●使用後の注意
手に白癬菌がついている可能性があるので、水虫薬を使ったあとは、手をよく洗ってください。
●使用期間
白癬菌が患部から完全にいなくなるには時間がかかります。
そのため、症状が改善されたとしても、1ヶ月~2ヶ月は水虫薬を使い続けてください。
●そのほか注意点
もし、水虫薬を1週間くらい使用しても、かゆみなどの症状が一向に改善されない場合は、そもそも水虫ではない可能性があります。
その場合は、必ず皮膚科で相談してみてくださいね。

皮膚科では顕微鏡を用いて白癬菌を調べます

症状がひどい場合には皮膚科を受診しましょう。
皮膚科では、足の裏の皮膚をピンセットやメスでとったあと、顕微鏡を使って、白癬菌がいるかどうかを確認します。

顕微鏡を覗き込む医師

検査の結果、白癬菌がすみついていることが確認できたら、水虫のタイプや症状に応じて、白癬菌を抗菌するための塗り薬と飲み薬が処方されます。

水虫にならない、うつされないための予防法

いかがでしょうか。
大分、水虫について詳しくなってきましたか?

それではここからは、今回の記事でもっとも大切なノウハウをご紹介します。
それは、水虫にならないための“予防法”です。

水虫ほど、日頃からの予防が大事な病気はありません。
下記の5つの予防法をしっかり覚えて、水虫にかかるリスクを減らしてくださいね。


  1. お風呂あがりは、足の湿気をしっかりふきとって乾燥させる
  2. 足は、指の間1本1本まで丁寧にやさしく洗う
  3. 家族で足ふきマットやスリッパ、爪切りを使うときは、可能な限り別々のものを使う
  4. 靴は毎日違うものを履き、一度履いた靴はこまめに乾燥させる
  5. 職場では靴からサンダルなどに履きかえ、足を蒸らさない

それでは、次より、これら5つの予防法について詳しく説明していきます。

1、お風呂あがりは、足の湿気をしっかりふきとって乾燥させる

バスマット

プールや温泉などの足ふきマットを使ったあとは、足をしっかり乾燥させたのち、靴下と靴をはくようにしてください。
タオルでしっかり拭いたり、ドライヤーなどで乾かしてあげるとよいでしょう。
(ドライヤーを使う場合は、足との距離や温度に注意して火傷しないように注意してくださいね)

2、足は、指の間1本1本まで丁寧にやさしく洗う

足指

白癬菌が皮膚に侵入するには、24時間かかるといわれています。
(ただし、足の皮膚に傷がある場合には12時間以内)

ですから、もし白癬菌が足についてしまっても24時間以内にしっかり洗えば、水虫になることはありません。

足指の一本一本も丁寧に洗ってくださいね。

3、家族で足ふきマットやスリッパ、爪切りを使うときは、可能な限り別々のものを使う

爪切り

水虫になっている家族がいる場合は、足ふきマットやスリッパ、爪切りなどを共用しないでください。

また、今現在、家族に水虫の人がいなかったとしても、水虫は感染しやすい病気ですから、誰かがどこかで白癬菌をもらい、そのまま水虫を発症してしまう可能性もあります。

4、靴は毎日違うものを履き、一度履いた靴はこまめに乾燥させる

靴の乾燥

白癬菌は温かくてジメジメしたところが大好きです。
とくに靴の中は、白癬菌がもっとも繁殖しやすい場所。

そのため、靴は毎日同じものを履かず、1日履いたら、1~2日は間をあけるといいでしょう。
そして、その間、その靴は下駄箱に入れず、ベランダなど通気性のよいところに置いて乾燥させてください。

5、職場では靴からサンダルなどに履きかえ、足を蒸らさない

白癬菌は靴の中が大好きなので、なるべく靴をはかないことが水虫予防につながります。
できればオフィス内ではサンダルのような蒸れにくいものに履きかえましょう。

足の通気性をよくして、なるべく足を乾いた状態にしておいてくださいね。

5つの水虫予防法


いかがでしたか?

水虫はうつりやすい病気ですが、日頃からきちんと予防していれば心配いりません。
今回の記事が、あなたの日常に潜む水虫の脅威からあなたを守れるとうれしいです。

師長って・・・み・・・水虫ですか?

は?

あ、師長が「5人に1人は水虫の時代」って仰っておられたので・・・。

なにそれ?
私が水虫にかかってそうっていうの?

い、いえ・・・!
でも、親しき仲にも礼儀ありというか、親しき仲にも水虫ありというケースもあるかなと思いまして・・・。

Oh My Foot!

この記事の監修にご協力いただきました!

安田洋先生

安田洋先生

目黒通りハートクリニック院長
医学博士
循環器専門医
東京内科医会理事
公益社団法人モバイル・ホスピタル・インターナショナル理事

平成25年、目黒区鷹番に目黒通りハートクリニックを開院。
生活習慣病・心臓病のスペシャリストであるが、AGA/ED治療やピル外来・プラセンタ注射などあらゆる悩みに対応できるクリニック院長として活躍中。
とくに被曝が全くないエコー超音波検査による診断・治療がクリニックの特長。

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