「妊娠線」とは約90%に妊婦さんのお腹などにできる“スイカ模様のような波状の線”のこと。一度できてしまうと完全に消すのが難しく、線の痕(あと)が残ってしまうこともあります。そのため、妊娠線は予防することが大切。今回は妊娠線予防のためのノウハウをお届けします!

女性の悩み, 妊娠と出産

妊娠線はいつから予防するといい!?9割の妊婦を悩ます妊娠線の予防法まとめ

このコンテンツは、架空のキャラクターである山下リコと伊集院ヨシミが、現役の医師と看護師監修のもと、私たちの健康に関する話をできるだけわかりやすい言葉を使って解説するブログです。


こんにちは!
ユリカモメ病院の新人ナース、山下リコです。

突然ですが、あなたは「妊娠線」という言葉を知っていますか?

出産経験がある方は知っていると思いますが、妊娠経験がない女性や男性は「妊娠線という言葉を初めて聞いた!」という方もいるかもしれません。

妊娠線とは、妊婦さんのお腹などにできる“スイカ模様のような波状の線”のことです。

妊婦の90%が妊娠線に悩んでいます

妊娠線は赤紫色の5mm幅ほどのイナズマ模様が、お腹や胸やおしり、太ももなど、身体のいろいろな箇所にあらわれます。
しかも、妊娠線は一度できてしまうと完全に消すのが難しく、線の痕(あと)が残ってしまうこともあるんです・・・。
妊娠線は見た目にもかなりインパクトがあるため、90%もの妊婦さんを悩ませているんです。
(参考:臨床婦人科産科より

妊娠線に悩む女性

そこで今回は、妊娠線が原因で落ち込む妊婦さんをひとりでも少なくするために、「妊娠線の予防法と薄くする方法」をご紹介します。

もし、あなたがすでに妊婦さんで、今まさに妊娠線ができて悩んでいるとしても大丈夫!
このあとご紹介する方法を用いれば、妊娠線を薄くできるかもしれないんです。

あ、今回の記事は、ぜひ男性の方にも読んでいただきたいと思います。
なぜなら、妊娠線で悩む女性は多いので、妊娠線の対処法を憶えておけば、“女性の気持ちが分かる男性としての株”がうなぎ登りになるはずだからです。

だから、既に結婚している男性も、これから結婚相手を探す男性も、ぜひ、妊娠線について一緒に学んでいきましょう。

それではまいりますっ!

妊娠線ができる原因は「ホルモンバランスの変化」と「体型の変化」

まずは妊娠線ができる原因について知っておきましょう。
原因を知っておくと、妊娠線予防のポイントがよく分かるようになります。

妊娠線ができる原因は、大きく分けて2つあります。


1、ホルモンバランスの変化によって皮膚の弾力が弱くなる

妊娠すると身体の中のホルモンバランスが変化します。
すると、「コルチコステロイド」というステロイドホルモンが増加します。
実はこのステロイドホルモンが、お肌をプリプリにするコラーゲンなどの物質の生成を抑えて、女性の皮膚を柔らかくしてしまうんです。

女性の皮膚が柔らかくなる理由は、出産へ向けての身体の準備をおこなっているからだといわれていますが、皮膚が柔らかくなるということは、弾力が弱くなるということ。
つまり、弾力が弱くなった皮膚が原因で、妊娠線ができやすくなるんです。

2、おなかの赤ちゃんの成長によって皮膚が引っ張られる

妊娠中は赤ちゃんの成長に合わせて妊婦さんの体型が変化します。
たとえば、お腹が出てきたり、胸が張ったり、全身がムチムチしてくるといった変化が起きます。

そのような体型の変化が起きると、妊婦さんの皮膚は引っ張られた状態になります。
そして、引っ張られる箇所が薄くもろくなってしまうんです。


これらふたつの原因によって、皮膚が断裂し、ミミズ腫れのような模様ができたり、刺激やかゆみを伴うことがあります。
実はそれこそが妊娠線の正体。

まとめると、妊娠線とは“ホルモンバランスの変化によって弱くなっていた皮膚が、体型の変化によって急激に引っ張られることによって、皮膚が断裂してしまった状態”ということになります。

そして、その断裂は、皮膚の奥深くの「真皮(しんぴ)」で起こります。
(以下の図の一番下の層です)

肌断面(角層、表皮、真皮)

この真皮部分は一度傷がつくと再生が難しい場所です。
そのため、この真皮が切れてしまうことによって、なかなか消えない傷が生まれてしまうわけです。

身体にできた消えない傷は女性の心を傷つけます。
その結果、できた傷が恥ずかしくてプールや温泉に行けなくなってしまうこともあるんです。

そんな世のお母さんたちを苦しめる妊娠線ですが、実は、“できやすい条件”があることが分かってきました!

妊娠線ができやすい時期や体質について

妊娠線ができやすいかどうかは、「時期」と「体質」と「出産経験」という3つの条件によって変わってきます。

とくに「時期」については注意しましょう。

先ほど、妊娠線ができる理由は、妊娠中の弱ったお肌が引っ張られることだとお伝えしました。
ただ、そのお肌の引っ張り具体は“妊娠中の身体の体型”によって変化するんです。

妊娠中の体型の変化が一番激しくなるのは、妊娠6~8ヶ月頃だといわれています。
つまり、その時期を憶えておけば、妊娠線予防のための対策が練りやすいということです。

また、「体質」や「出産経験」によって、妊娠線のできやすさは変わってきます。
とくに以下のような条件に当てはまる人は、妊娠線ができやすいので注意しましょう。


1、皮膚の新陳代謝が活発ではない方

  • 肌が弱い方
  • ご高齢の方

2、体型が大きく変化しやすい方

  • 双子や三つ子などの多胎出産(たたいしゅっさん)の方
  • 小柄でやせている方
  • 医師に指導されたにも関わらず、体重が増えすぎてしまった方
  • ふたり目以降の出産の方
    (※初産より子宮が伸びやすいため、急激にお腹が膨らみやすいんです)

上記に当てはまる方は、とくにしっかり予防に力を入れましょう。

ということで、次より、いよいよ妊娠線の予防のポイントをお教えします!

妊娠線予防のポイントは3つ!
「保湿」「体重コントロール」「栄養バランス」

では、いよいよ妊娠線予防のポイントをお話していきます。
妊娠線予防のポイントは、ズバリ、下記の3つです。


1、保湿に気を遣う
肌の保湿をしっかり行うことで、皮膚が柔らかくなります。
2、体重をコントロールする
医師の指導による適正体重を超えないよう、自分の体重をコントロールすれば、体型が変化した際の皮膚の引っ張りをある程度抑えられます。
3、栄養バランスのとれた食事を心がける
バランスのいい食事を摂れば、皮膚の新陳代謝が高まり、皮膚が柔らかくなります。

妊娠線予防のポイントは、保湿、営業バランス、体重コントロール

注意したいのは、これら3つすべてに気を配ることが大事だということです。

たとえば、「保湿はしっかりしているけど、体重はかなりオーバーしてしまって、栄養もバランスよく摂れていない・・・」という人の場合、皮膚が柔らかくなっても、皮膚の引っ張りが大きいままなので、完全な予防にはなりません。
このように、どれかひとつだけを実践しても妊娠線は予防できないんです。
必ず上記の3つのポイントをすべてを実践してくださいね。

それでは続いて、それぞれのポイントを掘り下げて解説していきます。

【妊娠線予防のポイント1】
妊娠線予防クリームで皮膚の“保湿”を助け、皮膚の柔軟性を高めましょう!

保湿をする妊婦

妊娠線予防のポイントのひとつめは「保湿」です。

皮膚をしっかり保湿することで、お肌のうるおいをキープできます。
お肌がうるおえば、引っ張られる力への抵抗力が上がります。

また、保湿剤の中でも特に注目すべきなのが、「妊娠線予防クリーム」「マザークリーム」などと呼ばれる妊娠線専用の保湿クリームです。
これらのクリームは妊婦さんに配慮した成分を使っているものが多いため、オススメです。

クリームを塗り始める時期については、妊娠が分かったタイミングで早めに使い始めるといいでしょう。

あ、妊娠のタイミングを見逃さないようにするためには、「妊娠超初期症状」という症状について憶えておくと安心です。
よかったら、以下の記事もチェックしておいてくださいね。

妊娠線予防クリームの選び方

では、次に妊娠線予防クリームの選び方について説明します。
妊娠線予防クリームは、次のような4つの視点で選ぶことをオススメします。


1、妊婦に配慮された成分で作られているか?

妊娠線予防クリームは妊娠線に特化しているので、妊娠中の弱ったお肌に刺激を与えないように作られています。
また、妊娠中に避けるべき成分などもしっかりと配慮され、安心して使えるように作られています。
クリームを選ぶときには、“妊婦が使用することに配慮して作っている”ことを明記している製品を選びましょう。

2、クリームの香りで気分が悪くならないか?

妊娠中の悩みとして、つわりがある妊婦さんもいます。
普段は平気だった香りでも、妊娠中は香りの好みが大きく変わる人もいます。
テスターなどで香りをしっかり確認して、無香料や自分が気にならない香りのクリームを選びましょう。

3、肌触りなどの使用感はどうか?

妊娠線予防クリームは、お腹やバスト、太ももやおしり、二の腕など広範囲に使用するので、使用感が気に入るかはとても大切です。
ベタベタして気持ち悪かったり、伸びが悪くて塗りにくかったりすると、毎日のケアも続きません。
テスターなどで試してみて、肌ざわりもしっかりチェックしましょう。

4、継続して使用できる価格帯か?

妊娠線予防クリームは、妊娠中に継続して使うので、経済的に続けられる価格かどうかは重要なポイントです。
せっかく高価な妊娠線予防クリームを買っても、もったいなくて少ししか使わないと効果がありません。
そのため、たっぷり使用しても気にならない価格帯のクリームを選びましょう。


いろんな視点で、自分に合う妊娠線予防クリームを探してみてくださいね!

妊娠線予防クリームを塗る箇所について

妊娠線ができてしまって後悔しないためにも、皮膚が伸びる可能性がある箇所すべてに、妊娠線予防クリームを塗っておくのがオススメです。

とくに、妊娠線がでやすい下記の箇所は、きちんと塗っておきましょう。


1、お腹
一番皮膚が引っ張られやすく、妊娠線が出やすい箇所です。
また、お腹が大きくなってくると、下腹部を鏡で確認するのが難しくなるので、クリームを塗る際には注意してください。
2、胸
胸は妊娠中に急激に張ってくるので、妊娠線ができやすい場所のひとつです。
バストに妊娠線ができると落ち込んでしまう女性が多いので、念入りに保湿するようにしてください。
3、おしり
妊娠中は腰まわりにも脂肪がつくので、おしりも大きくなりやすいです。
身体の後ろ側ということもあり、塗り忘れしやすい箇所なので注意してください。
4、太もも
おしりと同じく、妊娠時に脂肪がつきやすく、大きくなりやすい箇所です。
他の箇所よりも露出する機会が多い箇所なので、「妊娠線が気になってショートパンツが着れなくなった・・・」なんてことにならないように念入りに塗りましょう。
5、二の腕
体重が増えると二の腕にも脂肪がつきやすいです。
もともと乾燥しがちな箇所でもあるので、二の腕もしっかり保湿しておきましょう。

クリームを塗るときは、皮膚を軽くつまむようなつもりで、優しくマッサージしながら塗ることをオススメします。

ただ、お腹にクリームを塗る際は注意が必要です。
もし、お腹のハリを感じたり、お腹に違和感を感じた際は、クリームを塗る際のマッサージを中止してください。

妊娠線予防クリームを塗れば「100%予防できる」わけではありません

妊娠線予防クリームは妊娠線専用の保湿クリームですが、妊娠線の予防を保証してくれるわけではありません。

クリームなどの“うるおい成分”が届くのは肌の表面までで、肌の奥深くの真皮まで浸透させることはできないからです。
ただ、皮膚の表面がうるおうだけでも、皮膚の弾力アップにつながります。

保湿をすることは妊娠線を予防するポイントのひとつですが、先ほどもお話したように保湿だけで妊娠線の予防はできません。
「妊娠線予防クリームを塗っているから大丈夫!」と安心せず、体重のコントロールや栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

【妊娠線予防のポイント2】
医師の指導に従って“体重をコントロール”しましょう

妊娠線予防のポイント二つめは「体重コントロール」です。

体重コントロール

赤ちゃんが成長するにしたがって、妊婦さんの体重が増えることは自然なことです。
ただ、極端な体重増加は皮膚への負担も大きくなるため、医師に指導されている適正体重をオーバーしてしまうと、妊娠線ができる可能性がグンと上がってしまいます・・・!

そのため、体重の増えすぎには気をつけましょう。

なお、妊婦さんの元々の体重や状況によって適正体重の目安は変わってきます。
適正体重がいくらかは、かかりつけの医師に教えてもらうようにしましょう。

適正体重について詳しく知りたい方は、以下でご紹介する「山本産婦人科」さんのホームページをご覧ください。

【妊娠線予防のポイント3】
“栄養バランスのとれた食事”を心がけましょう!

妊娠線を予防するためのポイント3つめは、「栄養バランス」です。

塩分控えめ、栄養バランスのとれた食事

先ほどお話したように、妊娠中はホルモンバランスの変化によって、コラーゲンをはじめとした“お肌をプリプリにする成分”が作られにくくなります。
そこで、お肌のプリプリ成分を作るための栄養をしっかり摂るように心がけましょう。

とくに下記の栄養素を意識して摂るのが大切です。


1、ビタミンC
ブロッコリー、小松菜、かんきつ類など
2、ビタミンA
レバー、卵、バターなど
3、タンパク質
魚、肉類、大豆やチーズなど

妊娠線を予防したいからといって、特別な食事を用意する必要はありません。
妊婦さんの身体を考えて野菜をたっぷりとるように心がけて、肉や魚などのたんぱく質などもしっかりとっていれば、自然と妊娠線予防に役立ちます。

妊娠中の食事のポイントについては、下記のホームページにも紹介されているので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。

ここまでが妊娠線予防に大切なポイント3つのお話でした。
これらのポイントをしっかりと守れば、妊娠線を予防できる可能性がグンとあがります!

・・・ただ、どれだけ頑張って予防方法を実践しても妊娠線ができてしまうこともありますし、すでに妊娠線に悩んでいる方もいると思います。

というわけで、次はできてしまった妊娠線を薄くする方法をお伝えします。
一度できたら完全には消えないと言われる妊娠線ですが、目立たなくできる可能性はあります。

できてしまった妊娠線を目立たなくする方法について

妊娠線を薄くするためには、断裂してしまった真皮のお肌プリプリ成分を復活させる必要があります!
お肌プリプリ成分とは「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」のことを指します。
これらの成分が増えると、妊娠線の痕(あと)は薄くなるといわれています。

妊娠線を薄くする方法は、次のようなものがあります。


フラクショナルレーザー
真皮まで届くレーザー光を皮膚にあてて、コラーゲンなどを活性化します。
美容クリニックなどで受けることができます。
炭酸ガス治療
炭酸ガスを皮膚下に注入することで、肌を活性化します。
美容クリニックなどで受けることができます。
トレチノイン
美容皮膚科などで処方してもらえる塗り薬で、コラーゲンやヒアルロン酸を生み出す働きを促進します。
ケミカルピーリング
皮膚の表面に酸性の薬を塗ることで、古い角質や毛穴に詰まっている老廃物を溶かし、皮膚の新陳代謝を高めます。
美容皮膚科などで受けることができます。

妊娠線の範囲やクリニックなどにより、価格も異なりますので注意してください。
また、効果を期待するには何回か通う必要があることも多いようなので、興味のある方は美容クリニックなどに相談してみてくださいね。

そして、まだ妊娠線がない方は、妊娠線ができて悩むことがないように、しっかりと予防対策をおこなってくださいね。

妊娠線予防のポイントは、保湿、営業バランス、体重コントロール


いかがでしたか?

なるべくなら残したくない妊娠線。
妊娠線予防のポイントをしっかり守れば、妊娠線ができるリスクを減らすことができます。

妊娠線だけでなく、妊婦さんはさまざまな身体の変化に悩まされています。
妊婦さんの体調管理に関しては、以前「妊婦さん必見!妊娠中の便秘や高血圧症を緩和する方法」という記事もありますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね。

妊娠線に悩む妊婦さんは、多いんですね・・・!

そうなのよ。
妊婦さんはいろいろな悩みを抱えているの。
まさに身体の変化との戦いなのよ!

“妊娠戦”というわけですね・・・!

・・・。

・・・。


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