突然ですが、あなたは中耳炎にかかったことはありますか?中耳炎とは「中耳(ちゅうじ)」に細菌やウイルスが入り炎症が起きている状態のことです。大人は子供より中耳炎にかかりにくい一方で、中耳炎にかかると症状が重くなる傾向があるんです。そして、症状がひどくなると顔面神経麻痺などの合併症を引き起こす恐れがあります・・・!今回は中耳炎の症状や原因、治し方について説明します。

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大人が中耳炎にかかると重症化しやすい!中耳炎の症状や原因、治し方まとめ

このコンテンツは、架空のキャラクターである山下リコと伊集院ヨシミが、現役の医師と看護師監修のもと、私たちの健康に関する話をできるだけわかりやすい言葉を使って解説するブログです。


こんにちは!
ユリカモメ病院の新人ナース、山下リコです。

突然ですが、あなたは「中耳炎」になって困ったことはありますか?
中耳炎とは、耳の内部にある「中耳(ちゅうじ)という箇所に、細菌やウイルスが入ってしまうことなどが原因で、炎症が起きている状態を指します。

実は、約83%の人が、3歳までに一度は中耳炎にかかるといわれていますので、ほとんどの人が中耳炎を経験していることになります。
(※2013年小児急性中耳炎診療ガイドラインより)

中耳炎が起きる原因は、細菌やウイルスが、鼻の奥から耳につながっている「耳管(じかん)という管を通り、中耳に入り込んでしまうことです。

ちなみに、この耳管は大人と子供では形状が違っていて、子供は大人よりも中耳炎にかかりやすいんです。
子供の耳管は、大人に比較すると短くて太いので、鼻から中耳への距離が近く、中耳に細菌が入りやすいんですね・・・!
さらに、耳管の傾きが水平に近いことも、細菌が侵入しやすい理由のひとつです。

子供の方が中耳炎になりやすい理由

このように子供は大人よりも中耳炎になりやすいのですが、大人も安心してはいられません。
なぜなら、大人が中耳炎にかかってしまうと耳の痛みが強くなる傾向があるからです・・・!
大人のほうが痛みが強くなる理由は、大人は子供よりも中耳が大きいため、炎症による膿(うみ)が中耳にたくさん溜まってしまい、鼓膜が強く圧迫されるからなんですね。

また、中耳炎は完治しないまま放っておくと、大変なことになってしまいます・・・!
なぜなら、中耳炎の細菌が広がって顔面神経にも影響を与えてしまい、「顔面神経麻痺」などの合併症を引き起こす恐れがあるからなんです。

そんな事態は、絶対に避けたいですよね。
ですから、「自分は中耳炎かもしれない」と思うことがあったら、早めに病院を受診して治療をすることが大切なんです。

というわけで、今回は中耳炎の症状や原因、治し方について説明します。
また、お子さんがいる方のために、子供が中耳炎を発症する際に見られる“シグナル”についても解説しますね。

それではまいりますっ!

耳管の役割は、中耳内の気圧を調整すること

まずは、中耳の場所を確認しましょう。
耳の構造をわかりやすく伝えるための画像をご用意したので、以下の画像を見てみてください。

耳は、下記イラストのように、「外耳(がいじ)「中耳(ちゅうじ)「内耳(ないじ)という、3つの箇所に分かれています。

耳の図修正

そして、中耳には「耳管(じかん)という管がつながっていて、その管は鼻の奥へと伸びているんです。

この耳管には、“中耳の気圧を調整する”という大事な役割があります。
その役割を知るには、飛行機に乗ったときを思い出してみるとわかりやすいと思います。

飛行機の上昇によって気圧が下がる

あなたは飛行に乗っている際、飛行機が上空に上がって、“耳がキーンとして周囲の音が聞こえづらくなった”経験はありませんか?

このとき、耳が聞こえづらくなる理由は、飛行機の高度が上がったことで機内の気圧が下がり、中耳内の気圧と外部の気圧に差ができてしまうからなんです。
(飛行機には気圧を調整する装置やエアコンがあり、上空でも地上の気圧に近い環境を作っていますが、それでも多少の気圧の変化は起きてしまうんです)

ちなみに、耳が聞こえづらくなったとき、あなたはどうしますか?
おそらく、“つば”を飲みこんだり、あくびをするように大きく口を開けたりなどの“耳抜き”をして、耳の違和感を解消しませんか?

実はこの耳抜き、閉じている耳管を開く効果があるんです。
すると、外部の空気が耳管を通じて中耳に入り、中耳と外部との気圧の差がなくなるので、耳の違和感が解消されるんですね。
つまり、私たちは、知らないうちに耳管の働きを活用していたんです。

耳の構造や働きについては、以前「突発性難聴」に関する記事で詳しく説明しましたので、もしよかったらチェックしてみてください。

耳管の働きについては理解できましたか?
では、続いて、なぜ中耳炎になってしまうのかを詳しく説明していきます。

中耳炎が起こる原因のほとんどは風邪だった

冒頭でも説明したように、中耳炎は、中耳が細菌やウイルスに感染して炎症を起こしている状態です。

ウイルス

中耳炎は耳の病気なので、耳の穴から細菌が侵入するイメージがあるかもしれませんが、実際は、鼻や喉(のど)の奥から耳管を通って中耳に入ってくるんです。

そして、細菌が侵入してくる原因のほとんどは風邪です。
風邪をひくと、耳の奥が痛くなって聞こえにくくなることがありますよね?
それは、細菌によって鼻や喉の奥に炎症が起きて、その細菌が耳管にまで侵入してきてしまうからなんです。
風邪のときは免疫力も低下しているので、なおさら中耳炎をおこしやすいんですね。

風邪をひくと中耳炎になりやすい

ちなみに、「中耳炎の原因はプールやお風呂の水が耳に入ること」と聞いたことがあるかもしれませんが、実はその知識は間違いなんです。
なぜなら、耳の構造から考えて水が中耳に入ってくることはないので、原因としては考えにくいからです。
(参考:耳についての質問|大在耳鼻科内科病院


さて、中耳炎の原因についてわかったところで、続いて、子供の中耳炎について考えてみましょう。

冒頭で、子供は大人よりも中耳炎になりやすいとお伝えしました。
その理由は、子供の耳管が、大人よりも鼻と中耳の距離が短いというものでしたが、実はもうひとつ理由があるんです。

その理由とは一体何なのでしょうか?

というわけで、続けて、子供が中耳炎にかかりやすい理由について掘りさげてみます。

子供が中耳炎にかかりやすいのは、耳管の形と、免疫力が低いことが原因

冒頭でお話ししたように、子供の耳管は、大人に比べて短くて太いため、鼻から中耳への距離が近くなります。
つまり、耳管に入った細菌が中耳に入り込みやすいんですね。

さらには、子供の耳管は傾きが水平に近いため、細菌が耳管から中耳へと侵入しやすいという特徴があります。
これも子供が大人より中耳炎にかかりやすい理由のひとつです。

また、生後5ヶ月頃から3歳までは最も中耳炎になりやすい時期といわれています。
ほとんどの人が1度は中耳炎になるといわれてるこの乳幼児期。
なぜ、この時期に中耳炎になりやすいかというと、小さな子供たちはまだ免疫力が弱く、中耳炎の原因となる風邪をひきやすいからなんです。

子供の風邪

子供にとって中耳炎はつらい病気のひとつ。
しっかり気にしてあげましょうね。

ただし、大人であるあなた自身も安心はできません。
なぜなら、大人の中耳炎は、子供よりかかりにくいとはいえ、子供よりもひどくなりやすいからなんです。

つまり、子供も大人も中耳炎には気をつける必要があります。
中耳炎の中には症状が重いものもありますので、続いて、中耳炎の種類についてお話ししていきます。

中耳炎の代表的な種類は、急性中耳炎と滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

中耳炎の代表的な種類は、以下のふたつです。


1.急性中耳炎
中耳が炎症を起こし、膿(うみ)がたまります。
耳の痛みや、耳の穴から膿が出るなどの“耳だれ”の症状があり、耳がつまっているような感じがします。
2.滲出性(しんしゅつせい)中耳炎
中耳に「滲出液(しんしゅつえき)といわれる体液がたまります。
耳がつまっているような感じがしますが、基本的に、耳の痛みや耳だれの症状はありません。

このように、中耳炎と聞いてイメージする“耳の痛み”や“耳だれ”などの症状のほとんどは、「急性中耳炎」の症状だったんですね。
上記のふたつの中耳炎については、後ほど詳しく説明していきます。

ちなみに、このふたつの中耳炎が悪化すると、以下のような中耳炎に発展し、聴力低下やめまい、顔面神経麻痺などを引き起こす可能性があり、手術が必要になることもあるんです。

あなたの中耳炎が重症にならないよう、先に、症状が重い中耳炎について取り上げておきますね。

症状が重い中耳炎の種類について

1.慢性中耳炎
慢性中耳炎になると、鼓膜に穴があいた状態が続くため、周囲の音を十分に聞き取ることができず聴力が低下します。
また、鼓膜の穴から細菌などが入りやすくなってしまうので、頻繁に耳だれの症状が起こります。
2.癒着性(ゆちゃくせい)中耳炎
鼓膜が中耳の壁とくっついてしまい、中耳の空間がなくなってしまう病気です。
聴力が低下し、耳だれや耳の痛みだけでなく、耳鳴りやめまい、頭痛なども併発します。
3.真珠腫性(しんじゅしゅせい)中耳炎
鼓膜の奥に「真珠腫(しんじゅしゅ)ができる病気です。
真珠腫とは、耳管の働きが低下することが原因で、自動的に排出されるはずの耳垢がたまって塊(かたまり)になったものです。
慢性中耳炎と同様に、聴力が低下し、耳だれや耳の痛み、耳鳴りやめまい、頭痛などの症状が出てきます。
また、症状がひどくなると顔面神経を破壊して顔面神経麻痺を起こしてしまうんです。

このような中耳炎にならないように、急性中耳炎や滲出性中耳炎と診断されたら、完治するまで必ず通院してくださいね。

では、中耳炎の主な症状である「急性中耳炎」から順番に説明していきますね。

【主な中耳炎の症状】
1.急性中耳炎は中耳が炎症を起こし、膿が溜まっている状態

「急性中耳炎」とは、細菌が侵入することで中耳が炎症を起こし、膿がたまってしまう病気です。

耳が痛い

急性中耳炎が起きると、主に以下のような症状が現れます。


  • 耳が痛む
  • 耳だれが出る
  • 発熱する
  • 耳がつまった感じがして、聞こえづらくなる

耳の構造

中耳炎の症状が軽い場合は、鼓膜が充血するくらいの症状ですみますが、ほとんどの場合、膿がたまって鼓膜が真っ赤に腫れてしまいます。
そして、膿がいっぱいになって鼓膜を圧迫すると、鼓膜に穴があいて、そこから膿が出てきます。

「鼓膜に穴があいて大丈夫なの!?」と思うかもしれませんが、鼓膜の穴は数日で閉じますので安心してください。
また、膿が出ていけば痛みは治まります。

ちなみに、大人は子供に比べて中耳が大きいので、中耳にたまる膿が多く、さらには鼓膜が厚くて穴があきにくいので、膿がなかなか出ていかないんです。
その結果、たくさん溜まった膿が強く鼓膜を圧迫するので、大人のほうが強い痛みを感じます。

では、このような急性中耳炎の症状が起きたら、どうしたらいいのでしょうか。
次に、急性中耳炎の対処法について説明していきますね。

自宅でできる急性中耳炎の対処法

急性中耳炎にかかってしまったら、できるだけ早めに耳鼻科を受診しましょう。
ただ、忙しかったり、症状が出たのが夜中だったりすると、すぐに病院へ行けないですよね。
そんなときのために、自宅でできる4つの対処法を紹介します!

中耳炎の対処法

1.耳のまわりを冷やす
耳のまわりを冷やすと、中耳の炎症を少し抑えられます。
そのほかに、部屋を涼しくしたり、冷水を少しずつ飲んだりするのも効果的です。

耳のまわりを冷やす

2.上半身を倒さない
「夜中に急性中耳炎が発症して、耳の痛みがある・・・」
そんなときは、上半身を起こして座るか、起立しましょう。
なぜかというと、上半身を起こすと鼻の通りがよくなるからです。
そのようにすると、耳管から膿が排出されやすくなり、膿が排出されていくと痛みが和らぎます。

上半身を起こす

3.鼻づまりを解消する
鼻が詰まっている場合は、優しく鼻をかんだり、小さな子供の場合は鼻水を吸引してあげたりしてください。
先ほどもお話ししたように、鼻の通りがよくなると、症状の悪化を防いだり、完治を早めたりすることができます。

鼻の通りをよくする

4.耳だれは、耳の外側だけを拭く
耳だれが出ている場合は、耳の中はできるだけ触らないようにして、耳の外側を柔らかいガーゼなどで優しく拭いてください。
なぜかというと、耳の中を触ってしまうことで、膿や不純物が鼓膜にあいた穴から中耳へ逆流してしまったり、外耳に傷がついて「外耳炎」を引き起こしてしまったりする恐れがあるからです。

耳だれをふく


もし、上記のような対処法を試しても、痛みが強くてつらい場合は、市販の痛み止めを飲んでくださいね。
そして、できるだけ早く耳鼻科を受診しましょう。

では続いて、代表的な中耳炎のふたつめである「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」について説明します。

【主な中耳炎の症状】
2.滲出性(しんしゅつせい)中耳炎は痛みがないので気づきにくい

「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」とは、中耳に「滲出液(しんしゅつえき)がたまってしまう病気です。
滲出液とは、身体からしみ出た分泌液のことを指します。

滲出性中耳炎になる原因として一番多いのは、“急性中耳炎から滲出性中耳炎になってしまう”ケースだといわれています。

急性中耳炎が完治せずに中耳に炎症が残ってしまうと、鼓膜の粘膜から浸出液が分泌されるようになります。
通常であれば、その浸出液は耳管を通って排出されますが、耳管の機能が低下していると、中耳に滲出液が溜まってしまうんです。

滲出性中耳炎の主な症状としては、耳の痛みや耳だれはなく、耳がつまった感じがしたり、聞こえづらくなったりします。

中耳炎になると聞こえづらくなる

滲出性中耳炎は痛みがないため、気づかれにくく放置されてしまうことがありますが、放っておくと先ほどお話ししたような、さらに重い中耳炎へと進行する恐れがあります。
そのため、耳詰まりがずっと続くなどの異変を感じたら、耳の痛みがなくても、早めに耳鼻科を受診するようにしましょう。

ちなみに、滲出性中耳炎は自宅でできる対処法がほとんどありません・・・。
ただ、急性中耳炎の対処法として紹介した“鼻の通りをよくする”ことは、滲出性中耳炎でも効果的なので、覚えておいてくださいね。


ところで、先ほどお話しした通り、中耳炎は大人よりも子供がかかりやすい病気です。
ですが、小さい子供は自分の症状をうまく伝えられないため、まわりの大人が中耳炎の発症に気づくのが遅れてしまう恐れがあります。

だから、子供が発する中耳炎のシグナルを敏感に察知できる必要があるんです。
というわけで、続いて、幼い子供が中耳炎になったときに発する“シグナル”について取り上げますね。

幼児が中耳炎を発症したときのシグナル

不機嫌な子供

急性中耳炎の場合は、以下のような様子が見られることが多いです。


●急性中耳炎の恐れがある行動
・熱がなかなか下がらない
・耳をよく触る
・首を振る
・急に泣き出す
・不機嫌になる
・食欲がない
・粘っとした鼻水が長期間出ている

幼い子供がこうした様子を見せているときは急性中耳炎を発症している可能性が高いので、先ほど紹介した対処法を試しつつ、早めに耳鼻科を受診してください。

また、滲出性中耳炎の場合ですが、この中耳炎には耳の痛みや耳だれといったわかりやすい症状がないので、子供本人が違和感がない場合があります。
ただ、以下のような様子が見られたら、滲出性中耳炎の可能性が高いです。


●滲出性中耳炎の恐れがある行動
・耳をよく触る
・言葉の発達が遅い
・呼びかけても返事がない、聞き返す
・テレビの音を大きくする、テレビに近づいて観る

子供が滲出性中耳炎を発症した場合は、耳が聞こえづらいことが原因となって上記のような行動をとります。


いかがでしたか?
中耳炎になりやすい3歳以下のお子さんをおもちの方は、自分の子供が上記のような行動をしていないか注意深く観察してくださいね。
もし、上記の行動をしていた場合は、すぐに耳鼻科を受診するようにしましょう。

では、耳鼻科を受診したら、どのような治療が行われるのでしょうか?
続いて、耳鼻科でおこなわれる中耳炎の治療法について説明します。

中耳炎は完治するまで、根気強く通院しよう

中耳炎の治療法について説明する前に、耳鼻科を受診する際に必ず心がけるべきことがあります。
それは、“医師が完治したと判断するまで、根気強く通院すること”です。

中耳炎は完治するまでに時間がかかる病気です。
膿が完全に抜けるのは早くて1ヶ月、膿の量が多いと、2~3ヶ月かかることもあります。
そのため、痛みが治まったり、症状が改善されたりしても、医師が完治したと判断するまでは通院してくださいね。

では、中耳炎の治療法について解説していきましょう。

中耳炎の主な治療法について

耳の痛みを感じたら耳鼻科に相談しましょう

耳鼻科でおこなわれる、主な治療法を紹介します。
(以下の並びは症状が軽い順におこなわれる治療法となっています)


1.痛み止めの投与
症状が軽い場合には、痛み止めだけで経過を観察する場合があります。
2.鼻や喉の治療
のどの炎症を抑えて、鼻水を除去する治療を行います。
薬を投与したり、吸引器を使ったりします。
3.抗生物質の投与
感染の原因である細菌を死滅させるための治療です。
症状が重かったり、改善が見られなかったりする場合に、必要に応じて行われます。
4.耳管通気療法
耳管から空気を送ることによって、中耳にたまった滲出液の排出を促します。
一般的には、「滲出性中耳炎」のときに行われる治療です。
5.鼓膜切開
鼓膜に小さな穴を開けることで、膿や滲出液の排出を促進する治療法です。
6.チューブ留置術
鼓膜に小さな穴を開け、そこへ小さな“換気チューブ”をはめ込みます。
中耳への空気の出入りを維持するための治療です。

実は、耳鼻科の医師の間では「中耳炎の治療は過剰にならないよう配慮するべき」という考えが一般的なんです。
そのため、積極的な治療が行われない場合があります。

なぜなら、中耳炎は症状が軽ければ自然に治ることもあり、治療が必ずしも完治を早めるわけではないからです。
また、中耳炎の患者さんは小さな子供が多いため、抗生物質の副作用や、手術による身体的・精神的負担を少なくしたいという見解をもっている医師もいます。

ですから、あなたが耳鼻科を受診して、積極的な治療がされていないと感じたら医師に理由を聞いてみましょう。


ここまで、中耳炎になる原因や、中耳炎の治療法について解説してきました。
最後は、中耳炎を防ぐための予防法について紹介しておきます!

中耳炎は日頃の行動に気をつければ、比較的予防しやすい病気なんです。

中耳炎を予防する・悪化させないために気をつけること

中耳炎を予防したり、症状を悪化させないためには、以下のことを気をつけてください。

1.鼻づまりに気をつける

鼻をすすらず、こまめに鼻をかむ

風邪や鼻炎が原因で鼻水が出ている場合は、早めに取りのぞきましょう。
こまめに鼻をかんだり、赤ちゃんや子供の場合は吸引してあげたりして、鼻の通りをよくしておくことが、中耳炎の予防や悪化防止につながります。

また、鼻をすするクセがあると、鼓膜がへこんだ状態になってしまい、先ほど説明した「真珠腫性中耳炎」になりやすいといわれています。
自覚がある人は注意してくださいね。

2.気圧が変化するときは“耳抜き”をしよう

飛行機の気圧の変化に気をつける

気圧が変化する環境にいると、耳管の働きがうまくいかず、中耳炎にかかってしまう可能性があるので気をつけてください。

具体的には、飛行機や高層ビルのエレベーターに乗るとき、ダイビングをするときなどが挙げられます。
気圧が変化したときは、“つば”を飲み込んだり、あくびのように大きく口を開けたりして、“耳抜き”をして、耳管を開くようにしましょう。

とくに風邪をひいていたり、鼻炎気味だったりする人は、事前に鼻の通りをよくしておき、ガムを噛んで“つば”を多く出すことをオススメします。

また、赤ちゃんや小さな子供の場合は、おしゃぶりや指しゃぶりに注意してください。
実は、指やおしゃぶりを強く吸ってしまうと、中耳内の気圧が下がったり、気圧を調整する耳管の働きが悪くなったりすることがあるんです。
細菌がおしゃぶりや指に付着していた場合、喉の奥から中耳に侵入する恐れもあります。

3.風邪をひかないように気をつける

風邪を引くと中耳炎にかかりやすくなる

中耳炎の主な原因は風邪なので、体調管理に気をつけましょう。
もし、赤ちゃんや子供が風邪をひいてしまった場合は、中耳炎にかかっていないかを気にかけてあげてくださいね。

風邪の予防については、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
風邪を予防するためのチェックシートもダウンロードできます。


いかがでしたか?

中耳炎は子供がかかりやすい病気と思われがちですが、実は大人も用心しなければいけない病気。
大人が中耳炎にかかってしまうと症状が重くなりやすいので、日頃から予防しておくと安心ですよ。

もし、あなたが耳の痛みや聞こえにくさを感じているのなら、早めに耳鼻科を受診して完治するまできちんと通院しましょう。

中耳炎って、83%の人が経験してるんですよね。

うーん。

リコちゃん、どうかした?

83%の人が経験しているなら、私も中耳炎になったことがある可能性が高いと思うんですけど、実は全然記憶がないんです・・・。

あっ、あれかもしれないわ。
もしリコちゃんが赤ちゃんの頃に中耳炎にかかっていたとしたら、覚えていないのも当然だわ。

なるほどです・・・!
そうかもしれません。

あっ、ちなみに、師長は中耳炎にかかった経験はありますか?

私も記憶にないのよね。
赤ちゃんの頃にかかったのかしら。

師長が赤ちゃんの頃って・・・40年以上、前・・・。

・・・。

師長?

あら、中耳炎になっちゃったのかしら。
何も聞こえなかったけど。

(ほわわわわ・・・!!)


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