「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を聞いたことがありますか?ワーク・ライフ・バランスとは、働く人が仕事だけに追われるのではなく、生活でやりたいこと・やるべきことと、仕事が両立できる状態のこと。このワーク・ライフ・バランスが少子高齢化などの課題を解決するカギを握っているため、とっても注目されているんです・・・!今回は、ワーク・ライフ・バランスが注目される理由や、実践のアイデアを紹介します。

仕事術, 社会人のためのマナー

「ワーク・ライフ・バランス」の正しい意味を知っていますか?ワーク・ライフ・バランスが注目される理由と実現アイデア

このコンテンツでは、架空のキャラクターである山下リコと伊集院ヨシミが、あなたの生活に役立つ話をできるだけわかりやすい言葉を使って解説しています。
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こんにちは!
ユリカモメ病院の新人ナース、山下リコです。

あなたは「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を聞いたことがありますか?

「聞いたことはあるけど、仕事とプライベートを両立することかな?」
そんな人が多いかもしれません。

内閣府の調査によると、50%以上の人が「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を聞いたことがあると答えましたが、正しく理解している人は約20%しかいないんです・・・!
※平成24年 内閣府調べ

ワーク・ライフ・バランスとは、働く人が仕事だけに追われるのではなく、生活でやりたいこと・やるべきことと、仕事が両立できる状態を指します。

ワーク・ライフ・バランス

ただ、ワーク・ライフ・バランスに関しては、子育て中の人が時短勤務をするなど、「家庭をもつ人」の権利と思われがちです。
しかし、それでは独身の人ばかり負担が重くなり、自分たちばかりが損をしていると感じ、職場の雰囲気が悪くなってしまいます・・・。

そのため、働く老若男女すべての人が、ワーク・ライフ・バランスのとれた働き方ができることが重要なんです。

ワークライフバランスはみんなのもの

そんなワーク・ライフ・バランス、実は今とっても関心が高まっています・・・!
その理由は、ワーク・ライフ・バランスが少子高齢化などの課題を解決するカギを握っているからなんです。
(のちほどくわしく説明しますね)

実は、わたくし山下リコはワーク・ライフ・バランスについて目下勉強中です!
なぜかというと、看護師は女性が多く、出産や育児をキッカケにして仕事を辞めてしまう人がいるから。

そこで今回は、私がこれまでに勉強したワーク・ライフ・バランスに関する情報を、みなさんにお届けしたいと思います。
ワークライフバランスが注目を集めている理由や、ワーク・ライフ・バランスの実践アイデアも紹介しますね。

それは、まいりますっ!

ワーク・ライフ・バランスが注目されている理由

先ほどお話ししたように、ワーク・ライフ・バランスが注目を集めていますが、それには理由があります。
その理由は、少子高齢化が急速に進んでいる日本では、以下のような課題に取り組む必要があるからなんです。


  1. 出生率の低下
  2. 親の介護を担う人の増加

それぞれの課題と、ワークライフバランスとの関係について説明します。

【ワーク・ライフ・バランスが注目される理由】
1.出生率の低下

少子高齢化が進んでいくと、労働人口が減っていき、国の力が弱まってしまいます。
こうした事態を改善するには、出生率を上げたり、労働人口を増やしたりする必要があるんです。
その鍵を握っているのは、男性のさらなる家事・育児への参加です。

男性の育児への参加

なぜかというと、男性が家事・育児にかける時間が増えれば、その分、女性の負担が減ります。
それによって、女性に時間がゆとりができ、出産する子供の数が増えたり、出産・育児を経ても働き続けたりでき、労働人口が増える効果が期待できるからなんです。

そして、男性が家事・育児にさらに参加していくためには、長時間労働の解消、つまりワーク・ライフ・バランスがとれた働き方を確立していく必要があるんですね。

【ワーク・ライフ・バランスが注目される理由】
2.親の介護を担う人の増加

続いて、ふたつめの理由です。
あなたは、「団塊の世代」という言葉を聞いたことがありますか?
団塊の世代とは、第二次大戦終戦後の1947年から1949年のあいだの第一次ベビーブームに生まれた人たちを指します。

シニア世代

この世代は、2017年現在、70歳から72歳をむかえているんです。
まだまだ元気な人が多いですが、あと10年も経つと介護を必要とする人たちが増えてくるでしょう。

すると、その子供たちは、働きながら親の介護を担うことになります。
現在40代となっている団塊の世代の子供たちは、兄弟姉妹の数も多くありませんし、未婚の人が増えていますので、親の介護に直面したときに子供が抱える負担は大きいでしょう。

こうした人たちが、仕事と介護を両立するためには、ワーク・ライフ・バランスがとれた働き方への切り替えが必要となります。


こうした日本の現状を改善するには、ワーク・ライフ・バランスが重要なポイントとなることは、おわかりいただけましたか?

実は、人材を雇用している企業にとっても、少子高齢化は大きな課題です。
労働人口が減っていく中で企業が存続していくためには、優秀な人材を採用する必要がありますし、現在働いている人が働き続けたいと思う会社であり続ける必要があります。
自社で働く人のワーク・ライフ・バランスがとれていることは、企業にとって非常に重要になっているんですね。

そのため、最近はワーク・ライフ・バランスを実現することに積極的な企業が増えてきています。
その具体的な例を紹介していきますね。

ワーク・ライフ・バランスを実現して、社員の定着率が上がった事例

ワーク・ライフ・バランスを重視した制度を導入したことで、社員の定着率や業績が上がるなどの実績を出した企業の事例を紹介します。

【ワーク・ライフ・バランス導入企業事例】
1.労働時間と働く場所が選べる制度の導入で、離職率が28%から4%に減少!

まず紹介する事例は、ソフトウェア開発を行っているサイボウズ株式会社の事例です。

同社は、IT業界特有の長時間勤務・休日出勤が常態化し、社員が次々に辞めてしまう状況に陥っていました。
そこで、離職率を改善するために、「選択型人事制度」を導入したんです。

この制度は、以下のように勤務時間、勤務場所をそれぞれ3つの選択肢から選ぶことができます。


●勤務時間
・時間に関係なく働く
・少し残業して働く
・定時・短時間で働く
●勤務場所
・オフィス
・自宅
・オフィス以外の就業場所

その結果、子育て中の社員だけでなく、勉強したい社員や、ゆったりと働きたい社員は「定時・短時間で働く」を選択し、働き方が多様化しました。

働き方の多様化

そして、同社では以下のような独自の制度を次々と導入していったんです。


  • 最長6年間の育児・介護休暇制度
  • 在宅勤務制度
  • 子連れ出勤制度

その結果、一時期は28%と非常に高かった離職率が、4%にまで減少しました。
(参考:多様な働き方へのチャレンジ|サイボウズ

【ワーク・ライフ・バランス導入企業事例】
2.社員に有給取得を促進したところ、社員の定着率・業績がアップ!

次に紹介するのは、静岡県で仏壇や墓石の販売をしている株式会社お佛壇のやまきの事例です。

同社では、社員が有給休暇を9割以上消化できるように業務改善を行った結果、離職率が下がり、業績が40%もアップしたそうです。

この制度を作った目的は、営業成績がよい従業員は残業せず、有給休暇をきちんと消化していることに気づいたことが始まりでした。

できる社員は残業しない

さらに同社では、希望によって、正社員からパート社員、パート社員から正社員への雇用形態の変更希望を随時受け入れています。
パートタイムの場合、以下の5種類から勤務パターンを選ぶことができます。


  • 1日8時間×週5日勤務
  • 1日6時間×週5日勤務
  • 1日8時間×週4日勤務
  • 1日6時間×週4日勤務
  • 1日3時間×週4日勤務

こうした働き方の多様性は、子育て中の社員はもちろん、長時間勤務や週5日勤務を避けたい高齢の社員にも好評で、新しい人材獲得のキッカケにもなっています。
(参考:静岡いきいきワークスタイル通信

このように、企業側がワーク・ライフ・バランスを推進することが社員の満足度アップにつながり、結果的に企業の業績や人材確保につながっている事例が増えているんです。
この流れは、今後も進んでいくでしょう。

しかし、ワーク・ライフ・バランスを実現している企業がある一方、うまくワーク・ライフ・バランスを実現できていない職場もあります。
そんな職場は、どんな雰囲気になってしまうのでしょうか。

家庭をもつ社員だけがワーク・ライフ・バランスを実現できる職場のひずみ

ここまで説明してきた通り、ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と生活の調和がとれている状態のことです。
ただ、ワーク・ライフ・バランスが、子育て中の社員など「家庭をもつ社員の働きやすさ」だけが強調されてしまう場合があります。

たとえば、家庭をもつ社員だけが早く帰ってしまい、終わらなかった仕事のしわ寄せが、独身のフルタイムの社員にいくといった状況が起きてしまうんです。

独身女性にしわ寄せ

Webの掲示板で見かけた以下の書き込みは、そういった職場に勤めている人の悩みをあらわしています。

私の職場に40代後半の女性がいます。
子供は小学生、中学生、高校生です。

子持ち女性は家庭の事情を理由に、有給休暇は全部消化。
時間ギリギリ出社、定時退社です。
他の人は有給休暇全く取れません。
サービス残業もしています。
他の人は既婚男性、独身男が各一名です。パート数名。

子持ち男性正社員は家庭を顧みることができず仕事。
子持ち女性正社員は家庭優先で仕事は時間内に自分ができる量だけ。

子持ち女性は家庭があるので有給休暇取得や時間外勤務免除をしてもらう権利があるとの考えです。
他の部署の人たちは、子供三人も育てながら正社員で働く子持ち女性を立派と言っています。
同じ部署の他の人たちが割りをくっているのです。

引用元:Yahoo!知恵袋より

この方の部署では、子育て中の社員だけがワーク・ライフ・バランスがとれているようです。
こんな状況では、ほかの社員から不満が出てしまうのもムリはないですよね。

冒頭でもお話しした通り、本来のワーク・ライフ・バランスは、老若男女を問わず、すべての働く人にとって重要なことです。

一方で、「自分の会社は、まだワーク・ライフ・バランスに取り組めていないかも・・・」という人もいるでしょう。

でも、日々の仕事の進め方や考え方を少し変えるだけで、業務の効率化は進めていくことができます。
そして、あなたの仕事以外の時間を増やすことができるんです。

というわけで最後に、ワーク・ライフ・バランス実現するアイデアをお伝えします。

ワーク・ライフ・バランスを実現するアイデア4つ

ワーク・ライフ・バランスを実現するためのアイデアを紹介します。
ひとりで実践できるものもあれば、チーム単位で仕事の進め方を見直す必要がある内容もありますので、あなたの職場に合うものから、ぜひ進めてくださいね。
(紹介するアイデアは、「6時に帰るチーム術」という本を参考にさせていただいています)


  1. 1日の計画と振り返りを共有
  2. ワークとライフの自己評価
  3. マルチ担当制
  4. 会議の効率化

【ワーク・ライフ・バランスを実現するアイデア】
1.1日の計画と振り返りの共有

チーム単位で行うアイデアとしてオススメの方法は、「1日の計画と振り返り」です。
やり方はとてもシンプルです。

まず、以下のポイントにしたがって、毎朝当日の仕事の計画を行い、その内容をメールなどでチーム全体に共有します。
計画を立てるポイントは、以下の通りです。


  • 15分単位で細かく設定する
  • 業務と所要時間をセットで考える
  • 就業時間内で終わるようにスケジュールを立てる
  • 業務の優先順位を決めておく

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マネージャーやリーダーは、各メンバーが共有した予定、優先順位の設定や作業見積もりを確認し、必要に応じてスケジュールの組みなおしを指示します。
そして、メンバーは帰宅前に、朝立てた仕事の計画に、以下3つの点を追記して再度共有しましょう。


  • 業務の所要時間と実際にかかった時間の差異
  • 反省点とよかった点
  • 翌日のtodo

このアイデアは新人教育に活用するなど、小さなチームでスタートしてもいいと思います。
最初のうちは、計画を立てるのに時間がかかるかもしれませんが、それは今まで仕事の計画を立てていなかったので慣れていないだけです。

計画と振り返りを繰り返していくうちに、仕事の優先順位の立て方が身につくので、業務効率化が期待できます。

【ワーク・ライフ・バランスを実現するアイデア】
2.ワークとライフの自己評価

ワーク・ライフ・バランスを推進するためには、自分のワークとライフの状態を知っておくことが重要です。

白い紙と鉛筆を用意して、以下の点をチェックしてくださいね。
まずは、“ワーク”からです。


1.生産性
自分がどのくらい生産性高く仕事をしているかを、5段階で評価
2.成果
売上、利益など、数値で表せる成果や、数値で表せない成果を記載する
3.直近の月間労働時間
残業や休日出勤を含めた、総労働時間を半年分くらい記載する
4.1の回答理由や基準
生産性の5段階評価をつけた理由や基準を記載する
5.理想と今後の行動
理想のワークの状況や、それを実現するための行動について記載する

ワークライフバランスのチェック

次に、“ライフ”についてもチェックします。


1.仕事以外の時間の充実度
仕事以外の時間の充実度を、5段階で評価する
2.成果
直近1年で達成した「仕事以外の成果」を記載する
(恋愛や結婚、趣味、勉強など、ジャンルは自由)
3.一日の過ごし方
平日と休日に、どのようなことに時間を使っているかを時系列で記載する
4.1の回答理由
充実度の5段階評価をつけた理由や基準を記載する
5.理想と今後の行動
仕事以外の時間を今後どうしていきたいか、そのために必要な行動はなにかを記載する

この分析で重要なのは、ワークと一緒に、ライフをきちんと考えることです。
仕事上の目標などは、ふだんの業務で立てることはあると思いますが、ライフとワークを比較することで、自分が望んでいるワーク・ライフ・バランスの状態や、現状を確認することができます。

【ワーク・ライフ・バランスを実現するアイデア】
3.マルチ担当制

マルチ担当制とは、ひとつの業務に複数の担当者をつけることです。
たとえば、営業職の場合なら、A社を社員二人で担当することになります。
その際、メイン担当とサブ担当を決めておくといいでしょう。

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マルチ担当制にすると、ひとりで仕事を担当しているときに起こりがちな、“その人しかわからないことが多く、まわりがフォローできない”という状態を避けられます。
お互いにフォローし合えるようになれば、どちらかが困っているときに助け合えますし、仕事で行き詰ったときに相談もしやすいです。

そういった相乗効果から、プラスの影響がありますし、ふたりでアイデアを出し合うことで業務の質を上げ、効率化につなげられる可能性も高いんです。
この方法は、チームで実践する必要があるので、チームや上司と相談しながら進めてくださいね。

【ワーク・ライフ・バランスを実現するアイデア】
4.会議の効率化

会社にいる時間のうち、多くの時間を使っているのは、“会議”です。
NTTデータ経営研究所の調べによると、会議が全体の業務に占める割合は平均15.4%といわれています。
(参考:「会議の革新とワークスタイル」に関する調査

週の労働時間を40時間とした場合、平均で6.16時間を会議にあてていることになります。
そのため、会議の時間を効率化することは、業務時間の削減に大きく影響します。

以下ふたつのポイントをおさえて、会議を効率化するようにしてくださいね。


1.会議の参加人数、時間は必要最小限にする
報告など話し合いが必要ではない場合はメールで共有するなど、会議のテーマを絞り、時間を最小限にしましょう。
また、会議の議論に参加するべき人と、内容を共有すればいい人を区別し、最少人数で会議を行うようにしてください。
2.必ず議事録をとる
会議に参加していないメンバーへの共有や、次回の会議の準備をスムーズに進めるために、必ず議事録を取りましょう。
その際、結果だけでなく議論の内容や発言などについても記録をとっておいてくださいね。
また、会議だけでなく、ちょっとした打ち合わせや話し合いも記録を残して共有しておくと、チームや部署での情報共有が非常にスムーズです。

こうしたポイントをおさえ、意義のある会議を効率的に行ってくださいね。

ワークライフバランスを実現するアイデア

いかがでしたか?

ワーク・ライフ・バランスについて説明してきましたが、理解は深まったでしょうか。
働く人すべての仕事と人生が充実するために、あなたにできることから実践していってくださいね。

私もワーク・ライフ・バランス実現のために頑張ります!

師長、おつかれさまです!
昨日の婚活パーティーはどうでしたか?

残念ながら、成果はなかったわ・・・

そうなんですね・・・カタカタカタ。

何をタイピングしてるの?

あ!議事録です。
ちょっとした会話も記録に残すと、部署の情報共有がうまくいくみたいなので、こまめに記録してるんです。

・・・まさかとは思うけど・・・

師長の・・・カタカタ・・・134回めの婚活パーティーの成果は・・・カタカタ・・・

それは記録しなくていいやつ!


当コンテンツは、架空のキャラクターである山下リコと伊集院ヨシミが話者となり、あなたの生活に役立つ話をできるだけわかりやすく解説しています。


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